今回書くのは、タイトルにあるように、足元(つま先とかかと)を意識して使うことで、
オープンやブラインドにスピンする方法です。
今までの僕は、グラトリやキッカーでスピンしようとした場合には、
上半身の先行動作によって下半身を回していました。
スピンを調整するには、上半身と下半身を別々に考え使うことも必要ですが、
身体全体がスピン方向に一緒に回るためには、足元からの動きが必要だと思ってからは、
いろいろと試行錯誤して最近は滑っていました。
足元を意識して使うというのは、具体的に言うと、
つま先やかかとのエッジを使って、角付けをし、
その角付けで雪面を捉えて足場を作り、雪面を蹴ります。

↑この絵は、裸足ですが、つま先やかかとで雪面を蹴る方向を示しています。
つま先やかかとそれぞれに2つずつ蹴る方向があります。
高回転をしたいときには、角付けを増やし確り雪面を捉えて、より強く蹴る必要があります。
低回転であれば、角付けは少なく、軽く蹴るようにします。
それでは、角付けと、蹴る方法を細かく説明していきたいと思います。
角付けは、ターン中の角付けと同じです。

↑家にあった人形で、スピン時の角付けを表現してみました。
つま先立ちと、かかと立ちです。
蹴り方は、右足、左足、それぞれに役割を与えます。
それは蹴り足と軸足です。
雪面を蹴って回転力を得る蹴り足は、あまり体重がかからないように荷重を軽くし、蹴った反動でスイングさせます。
反対に体重がかかり荷重するのが軸足です。
軸足を中心にしてスピンすると回転軸が軸足になりますが、
腰や上半身を効率よく回すことで体幹を回転軸にして、
板や身体がコマのように回るイメージを持ちましょう。
次にあげる絵は、コマのように回るときの、ボードに乗った人の足です。
・回転の方向
・蹴り足の蹴る方向
・軸足がどちらか
を表していて
時計回り・・・右軸足(左蹴り足)、左軸足(右蹴り足)
反時計回り・・・右軸足(左蹴り足)、左軸足(右蹴り足)
の4通りがあり、さらに、
蹴る方法につま先とかかとの2つがあるので、全部で8通りになりますね。
↑時計回り。右軸足。左蹴り足。
青い印のある右足が軸足。
黄緑色の矢印がトーエッジ角付けでつま先の蹴る方向。
ピンクの矢印がヒールエッジ角付けでかかとの蹴る方向。
人形の緑色の矢印は回転方向です。
↑時計回り。左軸足。右蹴り足。
青い印のある左足が軸足。
黄緑色の矢印がトーエッジ角付けでつま先の蹴る方向。
ピンクの矢印がヒールエッジ角付けでかかとの蹴る方向。
人形の緑色の矢印は回転方向です。
↑反時計回り。右軸足。左蹴り足。
赤い矢印のある右足が軸足。
黄緑色の矢印がトーエッジ角付けでつま先の蹴る方向。
ピンクの矢印がヒールエッジ角付けでかかとの蹴る方向。
人形の緑色の矢印は回転方向です。
↑反時計回り。左軸足。右蹴り足。
赤い矢印のある左足が軸足。
黄緑色の矢印がトーエッジ角付けでつま先の蹴る方向。
ピンクの矢印がヒールエッジ角付けでかかとの蹴る方向。
人形の緑色の矢印は回転方向です。
絵と人形の向きが分かりづらいですね。
蹴り足と軸足があり、荷重移動とともに蹴るのですが、慣れに応じて、
蹴り足:軸足=30:70→40:60→50:50のように、
両足の荷重差を無くしていくと良いと思います。
それに伴い、
片足を浮かし、つまりノーズまたはテールを浮かしスイングするスピンから、
雪面を蹴った瞬間から両足で飛び上がりコマのように回るスピンが出来ればと思います。
ただ、つま先は蹴りやすいのですが、かかとは蹴りにくいです。
このように、角付けと蹴ることで、
キッカーでは、リップまでの進入ラインが弧を描くようになり、
より高回転を目指すならば、足元から上半身へと先行動作が行われ、
そのパワーが蹴り足に伝わるように動けることが重要になってきます。
僕自身、この考え方に至ってから時間がたっていないので熟成が甘いですが、
この方法でスピンができるようになったので、
みなさんの参考になれればと思いアップします
春が近づいて、ゲレンデも暖かくなってきたので、
身体も軽やかに、スピンなんてどうでしょう。
怪我には十分に気を付けて下さい。