正しいサイドスリップ、間違ったサイドスリップ

正しいサイドスリップの説明です

左側は・・・

斜度でバランスを取り、ヒールサイドで立っている状態のイメージです。

トゥサイドでも同じですが、かかとで立つヒールサイドの図と思った方が分かりやすいと思うのでそうします。

重心が垂直線上にあり体軸もその線上にあるので安定しています。

足首は、体軸を常にボード面と垂直に維持するために、力を入れ固定するようにしましょう。

右側は・・・

ヒールサイドの停止状態からサイドスリップし始めた状態のイメージです。

足首の固定はそのままです。青い矢印のようにボードと雪面との角づけが弱くなり滑りだしますが、

それは赤い矢印で示したように、体軸が前に倒れて、その分角づけが弱くなったからです。

以前に書いた

『レッスンですること』のサイドスリップのところ

『サイドスリップの練習で気をつけること』

『ノーズドロップをするよ』の冒頭

を読み返してみて下さい。

間違ったサイドスリップの説明です。

左側は・・・(正しいサイドスリップで書いたものと同じです)

斜度でバランスを取り、ヒールサイドで立っている状態のイメージです。

トゥサイドでも同じですが、かかとで立つヒールサイドの図と思った方が分かりやすいと思うのでそうします。

重心が垂直線上にあり体軸もその線上にあるので安定しています。

足首は、体軸を常にボード面と垂直に維持するために、力を入れ固定するようにしましょう。

右側は・・・

ヒールサイドの停止状態からサイドスリップをし始めた状態の失敗例です。真似してはいけません。

絵では分かりづらいですが、垂直線上に体軸は残ったままです。

青い矢印のように角づけが弱まりボードはズレていきますが、これは赤い矢印のように

足首を90度以上に開いて角づけを調整した為に、滑りだしたボードに体が置いていかれている状態です。

後傾という悪い状態です。足首だけで角づけを調整せず体軸を倒してください。

サイドスリップの練習が必要なレベルの人にとって、

もっとも大切なことは、どんな形でもいいのでリフトに乗りゲレンデを降りて来れるようになることです。

今回書いた細かい話は必要ありません。

知っていると上手くいくと思いますが、知らずのうちに自由にサイドスリップできるでしょう。

リフト降り場から綺麗な景色を見て、自分で滑る喜びで、スノーボードに夢中になってくれればと思います。

むしろ知ってほしいのは上級者の人です。

初心者の人を教えることもあると思います。

なかなか上手くサイドスリップ出来ずに教えていて歯がゆいこともあると思います。

そんなときちょっと足首のことをアドバイスしてあげて下さい。

サイドスリップの練習中は慣れてくればスピードも出ます。逆エッジで怪我する可能性が高いです。

初心者の人にやさしく、出来れば一日怪我をせずに練習できるように見守ってあげてほしいです。

よろしくお願いします。

あと、ターン中に体軸を維持するために足首をロックすることは今までにも書いてきました。

それがこのサイドスリップの練習の中にも実はあるのです。

あらためて意識しながらサイドスリップするなんてどうでしょうかたまには。

インストラクター検定種目に「スライド」があります。

ズレをコントロールする種目です。

ズレの少ないカービング種目で意識したときとは違い、

わざとずらす時のテクニックとして、足首の緊張を解くのも一つですね。