＜サバイバルゲームでの使用について＞ 　仲間内だけのゲームは別として、他チームと合同や、他チームの主催、または ショップなどの主催のゲームでは、「ルール的に問題がある」として使用を認め られないことが多々あります。 　サバイバルゲームは少なからず危険の伴う遊びであり、無用の怪我やトラブル を避けるためにルールを厳格に定めるのは致し方ないことです。そして、そのル ールは基本的にエアガンを使用するものとして定められているため、Ｐ-兵器はそ れに引っかかってしまうのです。 　ですから、Ｐ-兵器をサバイバルゲームで使用する場合は、必ず事前にゲーム の主催者に使用可能かどうかを確認し、了承を得ることをお奨めします。 　上記のように「ルール的にダメ」と言われることもありますが、逆に「面白い からどんどん使ってくれ」と言ってくれるノリの良い主催者もいますので、めげ ずに一緒に楽しんでくれる仲間を探してください。   ＜Ｐ-兵器の有効性＞ 　サバイバルゲームにおいて、Ｐ-兵器はエアガンよりも有利か否か。 　はっきり言って、非常に不利です。というか比べる以前に「使えない武装」 です。 　Ｐ-兵器もエアガンも通常の射程距離は３０〜５０ｍ程度で、一見大差ないよう に思えますが、エアガンは山なり弾道で撃てば１００メートル近く飛ばせます し、　何より弾数と射撃精度が違いすぎます。 　また、Ｐ-兵器は非常に風に弱く、横風が吹けば狙いなど付けられないし、向 かい風の場合は全く飛びません。また、構造上の問題から、水平射撃ではなく、 角度をつけて打ち出さなければならないため（以下「曲射」と言う）、木の多い 場所で使うと、すぐに枝葉に引っかかってしまいます。 　ただし、ある特定の限られた条件下では有効になる可能性はあります。 　「曲射が可能な開けた場所」で「お互いの前面に遮蔽物」かつ「お互いの距離 が近い」……例えば、塹壕戦や、丘の頂上を挟んでの戦闘などでは遮蔽物を越え て上面から敵を攻撃可能です。 　……まあ、あくまで「理論上は」ということですが（苦笑）。 　あと、陽動や威嚇には効果的です。当たるかどうかはともかく、とりあえず、 撃たれたほうは驚きますから（笑）。   ＜Ｐ-兵器の危険性＞ 　サバイバルゲームで使用する以上、Ｐ-兵器も「敵に当てる」ことが目的なの で、当然「人間にぶつけて大丈夫か？」との問題が出てくるのですが、「所詮ペ ットボトルじゃないか」と甘く見てはいけません。 　正確な測定をしたことはありませんが、最大速度付近で直撃すると、かなり痛 い目にあうことは間違いありません。 　ただし、ここで注意して欲しいのは「最大速度付近」の意味です。Ｐ兵器はロ ケット弾──つまり、加速しながら飛ぶ弾体で、初速＝最大速度ではありませ ん。 　そして、構造上の問題から曲射しなければいけないので、最大速度となるのは 山なり弾道の上昇部分（下図Ａ点）なので、地上の人間には当たりようがありま せん。そして、着弾の際（下図Ｂ点）には、速度は人間が手で投げる程度まで落 ちていますので、直撃しても危険はきわめて低いと思われます。 　まあ、こんな理屈以前に、命中率が低すぎて直撃はおろか至近弾さえ稀なの で、撃たれる側の人間からそんな心配の声など上がらないというのが実情です。 それでも、製作・使用する側の人間としては可能な限り安全対策にも配慮してく ださい。