藤岡寿一
私は、ロブロイの常連ではない。
ときどき連である。
私が20代前半のある日、今の妻と別れ、物凄く飲んだとき、友人が連れてきてくれた。
20代後半、今の妻と結婚する前後、ときどき来た。
私は東京勤務だった。
30代になって金沢勤務になり、ときどき来た。
息子と娘が出来、マスターの家で使わなくなった白いブランコをもらった。
マスターにそそのかされて、一番好きなボトルを息子の名前でキープした。
息子の許可がないと飲めない。
当時、息子は2歳だった。
30代後半、関東勤務が続いた。
本当にときどき、年に一度位来た。
そのうちの一回は、物凄くマスターと飲んで、覚えていないくらい飲んで、
途中からすっごいツヨーイお酒も飲みだして、帰りにマスターが階段から落ちた。
頭から落ち、手で着地したので、右手を骨折した。
忘れられない夜となった。
流石に右手の骨折で、仕事にならず、ロブロイはちょっと休んですぐに開いた。
40代、私は関東や名古屋の勤務が続いた。
ロブ祭を含め、ときどき来た。
マスターが病気になって、店が閉まり、また開いた。
私は、とうとう50歳になり、あらためて金沢勤務となった。
私の会社で2回の故郷人事は稀有だ。
息子は今年、神奈川で成人式を迎えた。
娘は来年だ。
近いうちに、息子の許可をもらって、ボトルを開けたい。
FOUR ROSES FINE OLD(フォアローゼスの黒)
流石に今売ってるボトルとラベルが違う。
OLD FASHION!
その日を楽しみにしながら、フォアローゼスの白のボトルをときどき飲みに来ています。
私も飲むが、マスターも飲む。
ボトルが2回持たない。
「マスターのグラス、入れすぎだよー」
ときどきブーブーいいながら、30年のお付き合い。
近頃、30年の歳月をかけ、マスターのウンチクが減り、笑顔が増えた。
私にはどうだったのだろう?30年の歳月は・・・
息子や娘はどうなるのだろう?今から30年の歳月。
ずーっとロブロイ、開けててください。
ときどき来ます・・・・AS TIME GOES BY.