端野威輝
性懲りもなく、時々ロブロイで歌わせていただいている。
自分が好きな曲を演っているので、そこにいる皆様が知らない曲を演っているパターンが多い。
全てを説明するわけにもいかないが、何曲か紹介しておきたいと思う。
<ベース・キャンプ・ブルース>
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの曲である。
私は、宇崎竜童さんのソロで初めて聞いた。
広島でのイベントで歌われ、エレキギター1本でやっていたのをNHKのFMで聞いたように記憶している。
日本語で歌うブルースにあまり興味を持っていない時期だったが、初めて聞いて、いいと思った。
立川、横田、佐世保、沖縄と、米軍キャンプの地を歌いこんでいて、イメージしやすい歌詞だった。
エアチェックしたテープを聞いてコピーし、レパートリーにした。
その後ずっと歌い続け、ロブ祭で歌わなかったことはないのではないだろうか。
ベロベロに酔っていても歌える唯一の曲で、これからも歌い続けていくと思う。
<Same old songs>
AZUMIさんの曲である。
AZUMIさんといっても知らない人が多いと思うが、関西の人で、歌・ギターともにすばらしく、私にとっての弾き語りの理想となっている人である。
ロブロイで歌わせてもらうようになって、日本語で歌うことの重要性を感じ、歌いたくなる日本語の曲を探していて、AZUMIさんに出会った。
「GUITAR,GUITAR,GUITARS」というアルバムを初めて買って気に入って、「なんでもないのに」という曲を最初にコピーした。
次のアルバム「泥とバター」の10曲目に入っているのが、この曲だ。
Otis Reddingの歌った曲のタイトル、「Pain in my heart」、「A Change Is Gonna Come」、「I've Got Dreams To Remember」を歌詞に織り込んでいる。
「壊れたエンジン抱きしめて、眠る夜のリズム&ブルース」という歌詞に、何をイメージするか…。
演り始めた頃とはちょっと違う感じで、今も演り続けている。
<日暮れ時>
原曲はLeroy Carrの「When The Sun Goes Down」で、歌屋BOOTEEというデュオが日本語の歌詞で演っていた曲である。
日本語の曲を探していて、出張の大阪で暇つぶしにCDショップに入り、歌屋BOOTEEのCDを見つけた。
いいなと思う何曲かの中で、この曲がもっとも印象に残った。
原詞をイメージできる訳詞がつけてあり、すぐに使わせてもらった。
弾き語りする上では実に演りやすく、スローな3コードをセッションするには、実に使える曲となっている。
他にも紹介したい曲があるが、それはロブロイで演らせてもらい、飲みながら紹介させていただきたいと思う。
酔うと、歌詞が出てこない、ギターが弾けないなど、紹介とはいえない場合もある。
それでも、ブルースは酔わないと始まらない。
ぜひ、バーボンとブルースで夜明けまで。