Summer Fleur

1日の石川県内は気圧の谷の影響で曇りや雨となった。最高気温は金沢で17.9度の4月中旬並みとなり、各地で前日を下回った。

金沢市小立野5丁目の浄土宗如来寺では、赤やピンク、白色のボタン約200本が見ごろを迎え、参拝者を楽しませている。

ボタンは吉田昭生住職(78)の古希祝いとして、2006年に住職と縁のある200人から1本ずつ贈られた。昨年新たに植えた40本も順調に育ち、200輪以上の色鮮やかな花が咲き誇る。6日ごろまで見頃が続く見込みで、吉田住職は「4月に花が咲き始めたのは初めて。今年は花も大きく、大勢の人に見てもらいたい」と話した。

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2日の石川県内は高気圧に覆われて晴れた。最高気温は金沢20.8度となるなど、10地点で20度を超えた。

金沢市の太陽が丘ではメタセコイア並木の新緑が陽光を受けて輝きを増し、遠足に訪れた地元児童が、木漏れ日を浴びながら散策を楽しんだ。

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12日の石川県内は曇り空が広がり、一部で雨が降った。南からの風で気温が上がり、最高気温は金沢25.6度と夏日となった。

金沢市の大乗寺丘陵公園では、ツツジが満開となり、一面に広がった白や赤、ピンクの鮮やかな花が来園者を楽しませた。市緑と花の課によると、園内には約1万3千株が植えられており、20日ごろまで見頃という。

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15日の石川県内は前線を伴った低気圧の影響で雨が降り、最高気温は金沢22.0度とほぼ平年並みとなった。

兼六園では、曲水のカキツバタが見頃を迎え、雨にしっとりとぬれて鮮やかさを増した 。見頃は今月下旬まで。

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19日の石川県内は高気圧に覆われて晴れた。強い日差しで気温が上がり、午後0時40分時点の最高気温は金沢26.2度と5観測地点で「夏日」となった。

金沢市富樫3丁目の金沢南総合運動公園バラ園ではバラが咲き始め、赤やピンクなど色鮮やかな大輪が来園者を楽しませた。園内には「プリンセスアイコ」や「スパニッシュビューティー」など135品種1800本が植えられている。例年6月下旬まで見ごろという。

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20日の石川県内は薄曇りとなり、正午までの最高気温は金沢24.0度となった。

金沢城公園の湿生園では、キショウブが見頃となっている。黄色の花は、新緑に鮮やかに映え、来園者の目を楽しませた。あと数日は花を楽しめる見込み。

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21日の石川県内は前線を伴った低気圧の影響で雨が降り、正午までの最高気温は金沢17.2度と各地で平年を4度ほど下回った。

金沢市粟崎4丁目では、ニセアカシアが満開となっている。房状に咲いたピンクの花びらに雨水が滴り、通行人が美しい姿に見入った。

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22日の石川県内は曇りや雨となり、正午までの最高気温は金沢17.9度と平年を5度ほど下回った。

金沢市玉鉾2丁目の犀川沿いでは、フランスギクが満開となっている。新緑の中、爽やかな白のじゅうたんが広がり、散策する人が足を止めて見入った。

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22日の石川県内は低気圧の影響で雲が広がり、小雨がぱらついた。最高気温は金沢18.1度と各地で4月中旬から下旬並みとなった。

金沢市角間町の金大附属薬用植物園では毎年恒例のシャクヤク観察会が始まり、来場者 がしっとりとぬれた白やピンクの大輪を観賞した。同園では、薬用の「ボンテン」をはじ め、約50種類2千株のシャクヤクを栽培しており、23日と27、28日も観察会を行 う。時間はいずれも午後5〜6時。

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26日の石川県内は、前線を伴った低気圧の影響で断続的に雨が降った。最高気温は金沢21.9度と各地で平年をやや下回った。

金沢市の奥卯辰山健民公園では、池のスイレンが咲き始め、純白の花びらが葉の緑と鮮やかなコントラストを描いた。9月ごろまで楽しめる。

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4日の石川県内は、日中は晴れや薄曇りとなった。最高気温は5観測地点で「真夏日」となり、各地で平年を5〜7度上回る7月並みの暑さとなった。

金沢城公園の湿生園では鮮やかな赤色のヒメスイレンが満開となり、水面にアクセントとなって映えた。

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新潟地方気象台は5日、北陸地方が梅雨入りしたと発表した。平年より7日早く、昨年より13日早かった。

石川県内は低気圧や前線の影響で雨がぱらつき、金沢市清川町の長良坂緑地では、鮮やかなアジサイが通行人に季節の移ろいを感じさせた。最高気温は金沢25.9度とほぼ平年並みとなった。

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暦の上で梅雨に入るとされる「入梅」の11日、石川県内は一部で雨が降り、最高気温は金沢27.6度と各地で平年を上回った。

兼六園の瓢池(ひさごいけ)では、落差6.6m、幅1.6mの「翠滝(みどりたき)」が、鮮やかさを増した新緑の中を勢いよく流れ落ち、涼しげな景観をつくった。

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19日の石川県内は高気圧に覆われて晴れ、正午までの最高気温は金沢24.2度と平年並みとなった。金沢市老舗記念館ではナツツバキが見頃を迎え、透き通るような白い花が、武家屋敷跡の景観に夏の風情を伝えている。

県農林総合研究センター農業試験場によると、ナツツバキは、夏にツバキのような花を咲かせることからこの名が付き、インドの沙羅双樹と間違えたことから別名「シャラノキ」とも呼ばれる。金沢市老舗記念館では7月下旬までが見頃という。

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二十四節気の一つで、一年で最も昼が長い「夏至」の21日、石川県内は晴れや曇りとなった。日差しが強く気温は上がり、正午までの最高気温は6観測地点で「夏日」を記録した。

金沢市長町1丁目の同市足軽資料館では、ノウゼンカズラが赤い花を咲かせ、観光客らが夏の訪れを感じ取った。同館によると、見頃は7月末ごろまで。

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薬師町の日蓮(にちれん)宗本興寺で24日までに、アジサイが開花し、紫や白、ピンク色の花びらが梅雨空に彩りを添えている。

アジサイは20年ほど前に近隣住民によって植えられた。現在は参道や山の斜面に約10種類2700株が咲き誇り、本興寺は「アジサイ寺」として知られる。

見頃は7月初旬までで、中谷聰秀(そうしゅう)住職(63)は「アジサイの花を見て、多くの人に心を和ませてほしい」と話した。

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28日の石川県内は、梅雨前線の影響でまとまった雨が降り、午後10時までの24時間降水量は羽咋37.5ミリ、医王山34.5ミリなどとなった。最高気温は金沢27.5度と、ほぼ平年並みだった。

金沢市では22日以来、6日ぶりの雨となった。兼六園の山崎山周辺では、コケがしっとりとぬれ、鮮やかな緑のじゅうたんが広がった。

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夏至から数えて11日目の「半夏生(はんげしょう)」に当たる2日、金沢城公園では初夏に葉が緑から白へと変わるハンゲショウが見頃を迎え、来園者が涼しげな風情を楽しんだ。ハンゲショウはドクダミ科の多年草で、半夏生の時期に花をつけることや、おしろいに例えて名付けられたとされる。県金沢城・兼六園管理事務所によると、見頃は7月下旬まで。

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2日の石川県内は高気圧に覆われて晴れた。金沢29.7度と25度を上回る「夏日」となった。金沢の午後3時の不快指数は、半数以上が不快と感じるとされる「77」だった。

金沢市のこなん水辺公園ではハスが咲き始め、鮮やかなピンク色の花が来園者を楽しませている。公園管理事務所によると、ピークは今月中旬で、見頃は月末までという。

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16日の石川県内は高気圧に覆われて曇りや晴れとなった。各地で7月中旬から下旬並みの陽気となった。金沢は29.9度だった。

金沢市平栗(ひらぐり)地区では休耕田に植えられた約3千本のヒマワリが満開を迎え、鮮やかな黄色の大輪が地域住民を楽しませている。

地元町会と連携してヒマワリ畑を管理する北陸環境サービス(同市長坂3丁目)によると、今年は暑さの影響で昨年より1週間ほど早く花が咲き始めた。残り10日間ほどは見ごろが続くという。

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17日の石川県内は薄曇りとなり、正午までの最高気温は金沢31.8度など、全11観測地点のうち7地点で30度を超える「真夏日」となった。

金沢市並木町の浅野川沿いでは、ムクゲが大輪の花を咲かせた。薄い赤紫色の花が蒸し暑い風に揺れ、夏の風情を感じさせた。

(北國 130717)

18日の石川県内は雨が降り、最高気温は金沢28.8度、輪島27.1度と前日から3〜4度下がって、ほぼ平年並みとなった。

金沢市寺町4丁目の日蓮宗妙法寺では、夏を代表する花木、サルスベリが見ごろを迎えた。濃いピンクの花は風に涼やかに揺れ、盂蘭(うら)盆法要の参列者がうっとりと見上げた。

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24日の石川県内は、前線を伴った低気圧の影響でぐずついた空模様となった。雨が降った影響で暑さは和らぎ、正午までの最高気温は金沢28.6度など各地で30度を下回った。

金沢市の広坂緑地では、花壇に植えられたニチニチソウやブルーサルビアがしっとりと雨にぬれ、鮮やかさを増した赤や青のコントラストが通行人を楽しませた。

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蓮(はす)寺として知られる真言宗持明院(じみょういん)(神宮寺3丁目)で30日までに、県指定天然記念物のハス「妙蓮(みょうれん)」が開花した。一時、全滅の危機に瀕した妙蓮の復活に尽力した吉山宥禅(ゆうぜん)住職が、今年2月に56歳で死去。管理を引き継いだ妻の芳美さん(49)は「妙蓮を守り続けることが夫の供養にもなる」と、保護への思いを新たにしている。

妙蓮は、1本の茎に2〜6個の花を付ける「多頭蓮」で、1500枚を超える花びらが特徴。国内では同寺と滋賀県守山市の近江妙蓮公園にだけ生息する。

持明院の妙蓮は、生育環境の悪化などで全滅の危機にあったが、2008年から檀信徒らでつくる「妙蓮を守る会」が県や市の助成を受けて保護活動を進め、昨年は100株以上が花を咲かせた。

吉山住職は数年前から肝硬変で入退院を繰り返していたが、妙蓮を常に気に掛けていた。吉山住職が亡くなって初の開花を迎え、芳美さんは「ふっくらと桃のようなつぼみを見て、本当にうれしかった。大切に守っていきたい」と話した。

見ごろは8月上旬で、31日から8月11日まで一般拝観が行われる。妙蓮を守る会の賛同者も募集している。

(北國 130731)

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