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加賀野菜

市内の中山間地域で栽培されるジネンジョ「金沢藤五郎」の出荷が17日、銚子町のJA金沢市東部集出荷場で始まり、長さや重量の規格別に仕分けされた農家11軒の約120sが18日から市内のJA直売店などに並べられる。

JA金沢市金沢藤五郎部会の宮野潔部会長によると、今夏の日照不足などで出荷規格に達しない細めのものもあり、収穫量は少なめとなったが、品質は例年通り維持しているという。

出荷する箱には、金沢学院大の学生がデザインし、金沢藤五郎の特長や調理法などを記したリーフレットが同封された。

金沢藤五郎は市農業センターが1996年から品種改良してきたジネンジョで、強い粘りや滑らかな食感が特長。今年は湯涌、三谷、犀川、医王山の4地区22軒が約40アールで栽培している。12月下旬までに約2トンの出荷量が見込まれる。

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金沢市野町5丁目の「かぶら寿し本舗かばた」では、冬の味覚「かぶらずし」の漬け込みが進められている。作業は年間を通じて行われているが、歳暮用や正月料理として需要が増えるこの時期は最盛期。従業員は輪切りにした地元産青カブラにブリの切り身を挟み、こうじやニンジンとともに手際よく並べていった。

同社によると、かぶらずしは県外客からの注文も多く、「発酵食ブーム」で若い世代の関心も高いという。

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二十四節気の一つで雪がちらつくころとされる「小雪」の22日、石川県内は高気圧に覆われ、おおむね晴れた。

金沢市粟崎町の酒栄(さかえ)優次さん(46)方では、たくあん用のダイコンを干す作業が行われ、青空の下、白のカーテンが連なった。ダイコンは5日間ほど干し、順次、出荷する。酒栄さんによると、今年はダイコンが豊作で、作業は12月中旬まで続く見込み。

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4日の石川県内は雨が降り続き、最高気温は金沢9.1度と、12月中旬から1月上旬並みの冷え込みとなった。金沢市の河北潟干拓地では、加賀野菜の一つ「加賀れんこん」の収穫が進められ、生産者が白い息を吐きながら作業に励んだ。

湖南町のレンコン田では、米沢農園の米沢哲司さん(41)らが掘り出した。加賀れんこんは、おせち料理や歳暮用として県内外で人気が高く、12月は出荷の最盛期を迎える。

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金沢市山の上町の「鶴一屋」では、寒の時期に行う乾麺細うどんの製造がピークを迎えている。手打ち手延べ製法で、作業場では白いすだれのように広げてつるされた長さ約4メートル、直径約3ミリの麺を従業員が一本一本丁寧に分けた。寒さの中で乾燥させることで、のど越しが良いもちもちした仕上がりになるという。

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金沢市湖南町の河北潟干拓地では、農業生産法人「アグリシア」のハウスで金沢産イチゴの収穫が始まり、甘酸っぱい香りを広げている。

担当の滝本正人さん(30)が、赤く色づいたイチゴを丁寧にもいでいった。出荷のピークは3月中旬となる見込みで、滝本さんは「甘みが強く、いい状態に仕上がった」と話した。5月中旬までに4トンの出荷を予定している。

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金沢市打木地区では、春キュウリの収穫作業が始まり、生産者が同日午後の初出荷に向け、長さ20cm前後のキュウリを次々と摘み取った。

JA金沢市砂丘地集出荷場胡瓜(きゅうり)部会の坂本茂樹部会長(42)によると、3月の好天で生育は順調で、初出荷の時期は平年並みとなった。坂本部会長は「みずみずしく甘い地元の野菜を生で味わってほしい」と話した。

JA金沢市管内では春キュウリが約4.4haに作付けされ、収穫作業は5月下旬に最盛期を迎える。7月上旬までに、約500tの出荷を見込んでいる。

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加賀野菜の「加賀太きゅうり」の出荷が9日、金沢市下安原町のJA金沢市砂丘地集出荷場で始まり、生産者が重量感のある太きゅうりを丁寧にかごに収めた。

加賀太きゅうり部会の梅川広部会長(59)によると、3月の好天の影響で、昨年より1日早く初出荷を迎えた。平年並みに重量感があり、みずみずしい品がそろったという。10日午後には石川県内の小売店などに並ぶ。

加賀太きゅうりは打木地区の農家12軒が生産しており、初日は約600kgが出荷された。出荷のピークは5月中旬から6月中旬で、10月下旬まで500〜600tの出荷を見込んでいる。

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県産タケノコの約9割を生産するJA金沢市のタケノコ出荷が9日、同市の野田集出荷場で始まった。初日は市内8軒の農家が朝から掘った計360kgを運び込んだ。10日朝の競りにかけられ、店頭に並ぶ。

JA金沢市筍(たけのこ)部会の山下博部会長によると、今年は順調に成長し形も良いという。「表年」にあたることから、出荷量は県内全体で980tと、かつてない不作だった昨年の約3.5倍になると見込んでいる。

この日はJA小松市でも出荷が始まった。今後、JA白山、JA石川かほくでも順次出荷が開始され、5月の大型連休明けまで続く。

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JA金沢市大根部会源助大根部は今年、加賀野菜の一つ「源助だいこん」の増産に乗り出す。柔らかな肉質で甘みがあり、煮崩れしにくいことから、おでんの具などとして全国的に注目されるようになったのを機に、消費喚起へ先手を打つ。作付面積を広げることで、前年より2割多い約220トンの収穫を目指す方針で、特に県外出荷へ力を入れていく。

源助大根部には現在、市内の30〜40代の農家18人が在籍し、スイカやキュウリなど他の農産物と合わせて源助だいこんを生産している。

20年前、源助だいこんを生産していたのは、開発者である打木町の篤農家松本佐一郎氏の孫で、部長の充明さん(44)ただ1人だった。関係者が関東や関西の百貨店での販売促進活動を繰り広げ、テレビ、書籍で紹介されたこともあって需要が拡大。それに伴い、若い世代が栽培に参入するようになった。

源助大根部は、知名度向上と生産拡大の双方を進めることで需要をさらに掘り起こす考え。充明さんは、源助だいこんのリピーター獲得を今後の課題に挙げ、「来年春の北陸新幹線開業は、北陸の食文化や加賀野菜が全国的に認知される大きな足掛かりとなる。より多くの人に味わってもらうため、収穫量を増やしていく」と話した。

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石川特産の珍味などを製造販売する金沢市利屋(とぎや)町の「味の十字屋」では、脂の少ないブリを使った「いなだ」の天日干しが最盛期を迎えている。

いなだは加賀藩3代藩主前田利常が夏の保存食として作らせたとされ、二枚におろしたブリに塩をすり込み、1カ月半ほど干して作る。中田安之会長によると、今年は適度に晴れと雨の日があったため、乾燥がゆっくり進み、臭みが少なく、品質良く仕上がっているという。天日干しは今月末まで行われる。

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加賀野菜の一つ「打木(うつぎ)赤(あか)皮甘栗(がわあまぐり)かぼちゃ」の出荷は6日、金沢市下安原町のJA金沢市砂丘地集出荷場で始まり、職員が鮮やかな朱に色づいた350玉を丁寧に箱詰めした。初日の出荷量は約50ケース(250キロ)だった。早ければ7日夕方に石川県内のスーパーなど店頭に並ぶ。

7月中旬〜8月上旬に出荷のピークを迎え、今季の出荷量は昨年比1割増の約3.800ケース(19トン)を見込む。JA金沢市打木赤皮甘栗かぼちゃ部会長の本野寿一さん(41)=打木町=は「天候が良かったのでおいしくきれいに仕上がった。多くの人に味わってほしい」と話した。

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金沢市下安原町のJA金沢市砂丘地集出荷場で9日、石川県産スイカが今年初めて出荷された。生産者らは早朝に約2千玉を収穫し、実の詰まり具合や味を確かめた後、選別して箱詰めした。スイカは10日に同市中央卸売市場で競りに掛けられ、同日午後に県内のスーパーなどの店頭に並ぶ。

JA全農いしかわによると今年は春先の日照時間が長く、5月の気温が平年より高かったことなどから生育は順調で、初出荷は昨年より4日早くなった。出荷は7月中旬から下旬にかけてピークを迎え、8月中旬まで続く。県全体での出荷は昨年並みの65万ケース(10,400トン)を見込む。

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兼六園の梅林では、梅の実の収穫が行われた。「白(しろ)加賀(かが)」「摩耶紅(まやこう)」など約20種約200本から、県金沢城・兼六園管理事務所の庭師や作業員30人が薄緑の実を一つずつもぎ取ってバケツに入れ、実がバケツにあたる「コロコロ」という音が響いた。

収穫量は平年並みの約900キロを見込んでおり、収穫した実は県内の特別支援学校や福祉施設55カ所に贈られる。

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かほく市大崎地区の「大崎スイカ」が24日、同市森のJA石川かほく宇ノ気集出荷場に初出荷され、大玉を中心とした甘み十分の約300玉(約2.5t)が高岡市地方卸売市場に運ばれた。

大崎スイカは大崎園芸組合の5農家が砂丘地約8.5ヘクタールで作付けする。同JAによると、最盛期は7月中旬以降で、同月末までにハニーシャルマンと縞無双(しまむそう)HL、夏きららの計3品種を約400t生産する。

出荷作業は生産者とJAの職員15人が行い、形と大きさに応じて選別した後、段ボール箱に詰め込んだ。今年の成育は春先に好天が続いたために順調で、糖度はいずれも、例年並みの13度以上だった。

主な出荷先は富山、高岡、大阪の各市で、地元向けには津幡町舟橋のJAグリーンかほくと宇ノ気集出荷場で直売する。

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中元の本格シーズンを前に、金沢市山の上町の製麺会社「鶴一屋(つるいちや)」では冷や麦や細うどん作りが最盛期を迎え、カーテン状に広げられた麺が涼感を誘った。

従業員は、熟成させた手打ち麺を棒に掛けて伸ばし、麺同士がくっつかないよう箸で隙間をつくった。小西正人社長(53)は「つるっとした食感で涼を感じ、暑い夏を乗り越えてほしい」と話した。8月末までに冷や麦や細うどん約3万食を出荷する。

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金沢市専光寺町の老舗和菓子店「森八」の工場では、7月1日の「氷室の日」を前に、氷室まんじゅう作りが本格的に始まり、甘い香りが夏の到来を告げた。

氷室まんじゅうは、加賀藩が雪氷を将軍に献上した旧暦6月1日に、夏場の無病息災を祈って食べたのが始まりとされる。金沢では、娘の嫁ぎ先に贈る習わしもある。

森八の工場では、職人たちが夏向けにさっぱり味に仕上げたあんを、赤、白、緑色の皮で包んで蒸し上げた。近年は友人同士で贈ったり、県外から取り寄せる客も多いという。7月1日まで、昨年より1割多い6万6千個を製造する。

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金沢市下安原町のJA金沢市砂丘地集出荷場で30日、春作の石川アールスメロンの出荷が始まり、甘み十分のメロン約750個150ケースの選果作業が行われた。

打木、下安原地区の農家15人が栽培した。メロン部会の向井好昭部会長(62)によると、4月中旬の低温の影響が心配されたが、下旬以降は好天に恵まれ、糖度の高い良質なメロンに仕上がったという。

出荷されたメロンは1日朝、同市中央卸売市場で競りにかけられ、午後には石川県内の店頭に並ぶ。8月中旬までに約5千ケースの出荷を見込んでいる。

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加賀野菜の一つ「加賀れんこん」の出荷が3日、小坂地区、河北潟で始まった。初日は、両地区の生産者15人が鍬(くわ)掘りや水掘りで収穫した302ケース約1.5tが北陸三県の市場へ送られた。4日朝、市中央卸売市場でせりにかけられ、店頭に並ぶ。

2地区の生産者60人でつくるJA金沢市加賀れんこん部会によると、今年は春先の好天に恵まれ順調に成長したという。関東、関西へも順次出荷され、来年5月までに約770tの出荷を見込む。この日は品種が異なる「金沢れんこん」も出荷された。

同部会の本誠一代表(59)は「姿も形もよく上々のでき。『もっちり、しゃっきり』の食感を楽しんでほしい」と話した

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五郎島(ごろじま)町で20日、加賀野菜のサツマイモ「五郎島金時」の出荷が始まり、約3.5トン約700ケースが粟崎町4丁目のJA金沢市砂丘地集出荷場に運ばれた。21日朝、市中央卸売市場で競りにかけられ、午後には県内の店頭に並ぶ。

JA金沢市五郎島さつまいも部会では農家44軒で栽培している。この日、松林信夫さん(48)の畑では、機械を使って五郎島金時が掘り出された。

部会長の下林茂さん(55)によると、今年は晴天に恵まれ、甘み十分に育ったという。出荷のピークは来年1〜3月で、6月上旬までに約2千トンの出荷を見込んでいる。

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金沢市大桑町の浦野果樹園では、リンゴ「つがる」の収穫作業が行われ、実りの秋到来を告げている。同園を営む県果樹園芸協会りんご部会長の浦野久司さん(58)によると、今年は8月中旬以降の気温が低く、色づきが良いという。11月末までに「秋映(あきばえ)」「秋星(しゅうせい)」「ふじ」が順次、収穫される。

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冬に醸造し、ひと夏熟成させた生詰めの日本酒「石川ひやおろし」が12日、石川県内で一斉発売され、県内酒蔵の26銘柄が百貨店などの売り場にずらりと並んだ。

石川ひやおろしは、県酒造組合連合会、北陸三県卸売酒販組合、県小売酒販組合連合会の連携事業で、今年8年目。丸みを帯びたまろやかな口当たりが特徴だという。

720mL(4合)の統一瓶で売り出し、統一瓶42,000本、各社オリジナルのひやおろしを含め10万本以上の販売を目指す。8月25日の予約締め切り時点で昨年比1073本増の22,435本の受注があった。

金沢市の香林坊大和では「石川の酒美人」の加来菜々子さん(25)が試飲を勧めた。

(北國 140912,15:15)

秋作「石川アールスメロン」の出荷が12日、金沢市下安原町のJA金沢市砂丘地集出荷場で始まり、きめ細かな網目模様で丸々と育った約700玉が次々と箱詰めされた。13日に同市中央卸売市場で競りに掛けられ、同日午後から店頭に並ぶ。

JA金沢市メロン部会の向井好昭部会長(62)によると、8月の日照不足で作柄が心配されたが、生産者が栽培管理を徹底し、平年並みの品質に育った。今年から、贈答用として人気のある小ぶりの品種「ヴェルダ」を初めて栽培し、出荷量全体の約7割を占めるという。10月中旬までに昨年並みの約4万5千玉の出荷を見込む。

(北國 140912,15:26)

金沢市下安原地区では、同市認証の農産物ブランド「金沢そだち」に指定された秋冬ダイコンの収穫が始まり、みずみずしい「白肌」が柔らかな日差しを受けて輝きを放った。

同日午後にJA金沢市砂丘地集出荷場で出荷作業が行われる。JA全農いしかわによると、今年は夏の台風や大雨による生育の遅れが心配されたが、最近の好天で持ち直し、昨年よりも4日早い初出荷となる。作柄と品質ともに良好で、30日朝に同市中央卸売市場で競りに掛けられる。

県産ダイコンの出荷は11月まで続き、北陸をはじめ大阪、京都などに出荷される。

(北國 140929)

石川県産リンゴ「秋星(しゅうせい)」の出荷に向けた収穫作業が10日、金沢市内の果樹園で始まり、生産者が真っ赤に色づいた大玉を丁寧に摘み取った。11日早朝に競りにかけられ、同日夕方までに店頭に並ぶ。

金沢市大桑町にある果樹園では、県果樹園芸協会りんご部会長の浦野久司さん(58)らが収穫に汗を流した。浦野さんによると、今年は9月に入ってから昼夜の寒暖差が大きかったため、色づきがよく、糖度も高いという。

JA全農県本部によると、県内では金沢、珠洲などの農家114軒が約4.2haで秋星を栽培しており、今年は県全体で約18tの出荷が見込まれる。

(北國 141010)

加賀野菜の一つ「源助だいこん」の出荷が17日、始まった。JA金沢市砂丘地集出荷場では、生産者が早朝に収穫した約3.5tを運び込んだ。18日には店頭に並ぶ。

ずんぐりとした形が特徴の源助だいこんは、煮崩れしにくいため、おでんや鍋に向いた品種として首都圏や京阪神などで人気が高い。打木源助だいこん部の松本充明部長(44)によると、今年は台風の影響もなく、出来は上々という。

安原地区を中心に農家18戸が生産し、今年は約187tの出荷を見込む。来年はさらに栽培面積を拡大し、約220tを目指す。

(北國 141018)

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