Fall Fleur

二十四節気の一つで、暦の上では秋が始まるとされる「立秋」の7日、石川県内は曇りや雨となり、最高気温は珠洲で30.7度となったのを除き、10観測地点で30度を下回った。

金沢城公園鶴の丸休憩所では、秋の七草の一つオミナエシが黄色い花を咲かせ、秋の風情を漂わせた。

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28日の石川県内は日本海に停滞する低気圧の影響で、一部で雨が降った。正午までの最高気温は金沢26.7度など全11観測地点で30度を下回り、平年より2.5〜4度ほど低くなった。

金沢城公園では、涼やかな風が吹く中、ススキの穂が目立ちはじめ、散策する市民や観光客が秋の気配を感じ取った。

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兼六園で1日、初秋の風物詩となったマツの剪定(せんてい)作業が始まった。印半纏(しるしばんてん)姿の庭師が、名木の古葉を手でもむように丁寧に落とし、観光客が興味深げに見入った。

剪定は園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松」を皮切りに行われた。霞ケ池(かすみがいけ)に張り出した枝には、庭師が小舟に乗って近づき、手を伸ばして作業を進めた。

唐崎松のほか、園内の名木7本を対象に剪定し、10月中旬までに作業を終える。11月1日には雪づりの作業が始まる。

(北國 140901)

5日の石川県内は、日本海北部の低気圧からのびる前線の影響で曇りや雨となった。

正午までの最高気温は金沢26.7度となり平年を1〜2度下回った。金沢城公園の大手門周辺では、ヒガンバナが雨にしっとりとぬれて咲き、来園者に風情を感じさせた。

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「ハギの寺」として知られる加賀市大聖寺下屋敷町の曹洞宗実性院(じっしょういん)で、シロバナハギ約2500株が見頃を迎え、純白のかれんな花が秋の訪れを告げている。

実性院は歴代大聖寺藩主の菩提寺(ぼだいじ)。石原良泉住職(68)によると、今年は好天が続き、例年より約1週間早い開花となった。見頃は13日ごろまで続くという。

10日の石川県内は曇り空が広がり、一部で雨が降った。最高気温は金沢28.2度と平年並みとなった。

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11日の石川県内はおおむね晴れ、正午までの最高気温は金沢26.7度と平年並みとなった。金沢市高岡町の写真家、御園(みその)直太郎さん(94)方では、カイドウリンゴ(海棠林檎)が赤く色づき始め、まちなかに秋の気配を漂わせている。

カイドウリンゴは樹齢約60年で、明治から大正期にかけて一帯が果樹園だった名残をとどめる。御園さんは1年ほど前から枝が折られたり、実がもぎ取られたりしたような跡が残るようになったといい、「リンゴが実るのを家族で毎年楽しみにしており、悲しい。観賞用として楽しんでほしい」と話した。

(北國 140911)

18日の石川県内は高気圧に覆われ、爽やかな秋晴れとなった。寒気の影響で気温は上がらず、正午までの最高気温は金沢24.1度と、平年を2〜3度ほど下回った。

「願掛け寺」として知られる金沢市野町1丁目の香林寺では、秋の訪れを告げるヒガンバナが見頃を迎えている。白い花が陽光を浴びて淡く光り、参拝者を和ませた。

(北國 140918)

19日の石川県内は高気圧に覆われて晴れ、青空が広がった。正午までの最高気温は金沢23.6度と平年を2〜3度ほど下回った。

金沢市玉鉾2丁目の犀川沿いでは、ピンクや紫のコスモスが満開となり、散策する人が秋風に揺れる愛らしい花に見入った。

(北國 140919)

19日の石川県内は高気圧に覆われて晴れ、最高気温は金沢23.6度と平年を1〜3度ほど下回った。

金沢市広坂2丁目では、「アメリカ楓(ふう)通り」の並木が赤く色づき始め、道行く人が本格的な紅葉シーズンを心待ちにした。

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紫色のかれんな花を咲かせるイヌサフランが、金沢市野町の香林寺で見ごろを迎えている。

イヌサフランはユリ科の球根植物で、花や葉、球根には毒がある。寺では2005年ごろに福島県内の知人から数百個の球根をもらい受け、庭園に植えたところ、千株以上に増えた。

群生する庭園の入り口付近は紫色に染まり、目に鮮やか。課外学習で訪れた中学生たちも「かわいいね」と見入っていた。

寺は“願掛け寺”として知られ、庭園内の「幸福の道」を3周して自分のえとの石像に手を合わせると願いがかなうとされる。寺と庭園を含む拝観料は500円。庭園のみは300円。

(北陸中日 141001)

2日の石川県内は、高気圧に覆われたが、湿った空気の影響で曇り、ところにより雨となった。正午までの最高気温は金沢26.6度と8月下旬から9月中旬並みだった。

金沢市の長町武家屋敷跡では、民家の庭先で柿が色づき、土塀が続く街並みに彩りを添えた。たわわに実った柿に観光客らは深まり行く秋の気配を感じ取っていた。

(北國 141002)

17日の石川県内は、次第に青空が広がり、正午までの最高気温は金沢19.8度と平年を2〜3度下回った。

約120品種、約1800本のバラが植えられている金沢市富樫3丁目の金沢南総合運動公園では、秋に咲くバラが満開となっている。晴れ間をみて園児が訪れ、自分の背丈より高く伸びたバラに囲まれながら、散策を楽しんだ。金沢市によると、見頃は今後1週間ほど続く。

(北國 141017)

21日の石川県内は、前線を伴った低気圧の影響で曇りや雨となった。低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込み、正午までの最低気温は金沢15.6度など平年を3〜6度上回った。

兼六園の時雨亭周辺では、ツワブキが見頃を迎え、雨にしっとりぬれた黄色い花が来園者を楽しませた。県金沢城・兼六園管理事務所によると、見頃は11月20日ごろまで続く見通し。

(北國 141021)

二十四節気の一つで、霜が降り始めるころとされる「霜降(そうこう)」の23日、石川県内は曇りや晴れとなり、正午までの最高気温は金沢16.4度など平年を1〜4度下回った。兼六園では、曇り空の下、金沢原産のツバキ「西王母(せいおうぼ)」が咲き、気品あるピンクの花で来園者を楽しませている。

県金沢城・兼六園管理事務所によると、14日ごろから咲き始め、開花時期は例年より2〜3週間早かった。花の数は例年より多く、見頃は12月末ごろまで続く見通し。

(北國 141023)

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