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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

ピロキという漫談家

先日掲示板にギャグについてちょっと書いたので、もうちょっと書いてみたいと思う。

ギャグというと何といっても吉本新喜劇のコテコテギャグになるだろう。
まずは往年のギャグ。
「ケツの穴から手〜つっこんで、奥歯ガタガタ言わしたろか〜」
とまあ、すごいギャグがある。
その瞬間も面白いが、後から思い出し笑いもする。
書きながらもニヤッとする。
これぞ大阪は吉本のギャグと言ってよかろう。
またこれは最近も良く聞くが、
「ドタマかち割って、脳みそチュウチュウ吸うたろか〜」
これもまたよい。
ドタマかち割るはちょっと乱暴だが、これは女性が男に向かって言うので、次の「脳みそチュウチュウ」が女性らしく愛嬌があり、非常に楽しく笑える。

自虐ネタというと以前からよくあるが、最近はポケットに手を突っ込み斜にかまえ「ヒロシです・・・」があったが、僕はなんといっても「ピロキ」というギター漫談家が気に入っている。
ギターといっても「ギタレレ」といって弦は6元あるがウクレレのように小さい楽器である。

こちらは関西ではなく「東八郎」に弟子入りしたらしいので浅草芸人という事になろうか。
歳の頃なら40代前半、背は小さく、俗にいう小太り。
何やらモンペらしきズボンをはき、髪型は頭のてっぺんへ向かってチョンマゲが伸びている。
そしてギャグを言うたびに「イッヒッヒヒー」と不気味に笑うが、元々愛嬌顔、それがまた笑いを誘う。

掲示板にも書いたが彼女ネタ(といっても彼女など居そうもないが)その彼女が言ったそうです。
「あした内(家)へ遊びに来て、だれも居ないから・・」次の日いそいそと出かけて行きました。
ほんとにダ〜レも居なかったそうです。彼女も・・・。

また彼女が出来たそうです。
数年経ち二人に倦怠期が訪れました。
そこで彼はいいました。
「知り合った新鮮な頃に戻りたい」
彼女はいいました。
「知り合う前に戻りたい」

そんな彼にも産んでくれたお袋がいます。
ある日そのお袋とちょっとした事で親子喧嘩になりました。
そこで彼は言ってはならない事を言ってしまいました。
「誰が産んでくれと頼んだーッ」
お袋は言いました。
「頼まれたら・産んでない」
「・・・・・」

ある日ATMで一万円下ろそうとしました。
なにを間違ったか百円と押してしまい、チャリンと100円玉が一個出てきました・・・手数料150円だったそうです。
今度は慎重に10000円と入力しました。
残金が足りなかったそうです。

またまたある日「粗食のすすめ」という本を、大枚1500円も払って買ってきたそうです。
その本の中に書いてあるメニューを見て愕然としたそうです。
普段自分が食べている食事より、はるかに豪華だったそうです。
これなど2重3重に面白い。
さり気なく芸人として売れていないということ。当然金もない。
そして彼にとっては全く無駄な買い物をした事になります。

何か応援したくなりますが、本当のところ最近はラジオでも、テレビでもちょくちょくお目にかかれるようになってきました。
素直に嬉しい限りです。
皆さま、ピロキを応援致しましょう。

何年か前、吉本興業の会長が亡くなりましたが、亡くなるちょっと前病室でお笑いのテレビを見ながら、 「笑いはええな〜、副作用もないしな〜」と呟かれたそうです。

いい言葉を残して頂きました。

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