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(C)2003
Somekawa & vafirs

『アンドロイドは自転車の夢を見るか?』

TOWA・坪

自己紹介の前に。
先日の地震に被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
ロブロイのホームページという、あまり関係の無い場所かもしれませんが、知人の地元が被災地となり、他人事と言い切るにはあまりにもでかい状況となってしまいました。
本文に入る前に、一言入れさせていただきます。

ロブロイの諸先輩方、初めまして。
最近ロブロイに通うようになりました学生です。
子供がバー、しかもロブロイに現れるのはどうにも珍しいらしく、マスターやご一緒した方にはかわいがっていただいています。
お店でお会いする機会があれば、どうぞよろしくお願いします。

聞くところによると、マスターをはじめ、常連の方には自転車好きの方が多いそうで。
実は僕もロードバイク乗りでして、いろいろ走り回っていました。
なぜ過去形なのかと言うと…昨年、2010年10月のある日、僕は片町までロードバイクでやってきました。
ちょっと前に、片町に駐輪していたらライトが盗まれたこともあり、何時もは鍵を1つだけの所を、 その日は3つの鍵をすべてフェンスに絡ませる荒業を使って駐輪することにしました。
勿論、新調したばかりのライトは盗まれないように取り外して…。
3時間ほどたってから、さて帰ろうと思い駐輪場に着くと、あるはずのものが無いんです。
そう、僕のロードが綺麗さっぱり?消えていました…。
3つも鍵をしていたのに…、どうやって…、と思いよく見てみると、なんとフェンスの方が切断されていたんです。
膝から崩れ落ちそうになる、という物を図らずとも体験してしまいました。
そのとき手元から落ちたライトにスイッチが入り、チカチカと点滅モードになったときには思わず笑ってしまいましたね、やっぱり明るいなぁ、と。

その後、警察に盗難届けを出し(自転車の値段を言ってからの警察の対応が一気に変わったのが少し面白かったです)、 まぁほとんど諦めていたので、次はクロスにしようかな、などと思っていました。
すると、2月ほどたったある日に、交番から電話があり、見つかったとの知らせが!
急いで交番に向かうとそこには、あの日のままの僕の愛車が!
どうやら乗り捨ててあったようで、多少のサビは浮いていたものの、殆ど変わりなく帰ってきてくれました。
その日ほど、警察に感謝をした日はありません。
お礼を言って引き取ろうとすると、なにやら書類の手続きやらなんやらと、1時間ほど待ってくれる?との事。
えぇ、えぇ、いくらでも待ちます、といった構えで10分ほど話をしていたところ、新たにパトカーが。
中から出てきたのはドラマでしか見たことが無い銀色の箱を持った警官で、なにやら今から指紋を取るけどいい?とのこと。
おぉ、と圧倒されながらも犯人が見つかるならいくらでも、と快くOKしました。
すると、指紋を取るためアルミニウムの粉末をロードにポンポンを付けていくじゃありませんか。
おぉぉ…、などと思っているうちに、警官の方が、あれー、足りんかな、などといいながらより景気良くポンポンして行き… 結局それらしいものは出ず、青と白のカラーリングの車体が見事なシルバーとなりました。

自転車が戻ってきたのはうれしかった、うれしかったんですけども…、なんでしょう、このやりきれない気持ちは。
結局綺麗にできないまま今もオブジェと化したシルバーな車体が部屋にある状況です。
暖かくなったら、きっと綺麗にして見せよう…、また乗り回そう…、などと思っていますが、250ccの自動二輪を買ってしまった今、その日はいつになるのかは未定です。

<ロブロイストの日々>  毎・月始め更新いたします。