タイガー |
「スティービー、久しぶり、調子はどう?」 |
スティービー |
「ああ、タイガー、久しぶり。調子はいいよ」 |
タイガー |
「ところで、スティービー、最近聞いたんだけど、あなた、賭ゴルフやって負け無しだって噂だけど、本当?」 |
スティービー |
「まあ、そんなとこかな」 |
タイガー |
「えーっ、本当なの!?、負け無しなんて....... でもスティービー、失礼だけど、あんた、目が見えないんだよね」 |
スティービー |
「ああ、全く見えないよ」 |
タイガー |
「で、一体どうやってゴルフをプレーするんだい?」 |
スティービー |
「ああ、またその質問か。 よく聞かれるんだけど。簡単だよ。 付き人が横にいてね。コースがどんな風か説明してくれて、大体の打つ方向に僕の体を向けてくれて、後は距離を教えてくれる。 僕は感を活かして、風の音を聞いたりして、頭の中でコースイメージを作る。 そして、いつも通りに打つだけさ。」 |
タイガー |
「ヘエーッ、それで旨く打てるのかい?」 |
スティービー |
「自慢じゃないけど、僕のスウィングはいつも安定しているしね。 大体狙ったところへ飛んでいくのさ」 |
タイガー |
「フゥーン、スティービー。でもパットはどうするんだい? 目が見えないと難しいと思うけど」 |
スティービー |
「それもよく聞かれる。でも同じ要領さ。 付き人がホールの位置と距離を教えてくれて、あとは歩いてみたり、芝を手で撫でてみたりして.... これで大体旨く行ってるよ。」 |
タイガー |
「ヘェーッ!、すごいな、スティービー。 是非一回、対戦願いたいなー」 |
スティービー |
「ああ、いいよー」 |
タイガー |
(小躍りしながら) 「じゃあ、いつにする? スケジュールの都合はどうだい? えーっと、僕は今度の土曜日なら空いているけど」 |
スティービー |
「土曜日?、あーいいよ、僕も空いてる」 |
タイガー |
「それは、いい、スティービー。 僕の知ってるコースでいいかな?」 |
スティービー |
「ああ、いいよ」 |
タイガー |
「何時スタートがいい?」 |
スティービー |
「じゃあ、10時スタートにしようか」 |
タイガー |
「OK,10時だね、待ってるからね」 |
スティービー |
「OK、それじゃ、夜の10時にね」 |