17.生活保護って?
さて、リクエストのあった生活保護について述べてみましょう。
ここは、社会保障論の専門家は、来ないHPだと、私は勝手に
思っているので、独断と偏見に基づき、すすめます。
私は、生活保護についてどう考えるかを示したい思っています。
うーん。抽象的かもしんない。よし、こんな感じかな。
Aさん45歳。独身。フリーターをしてる。突然、体調を崩し、働けなく
なった。家出同然で出てきたので、両親は、Aさんを勘当してる状態。
Aさん。何とかなるさ。そう思っていたが、朝起きても、元気がない。
とてもやな感じ。仕事したくない。飯も喰いたくない。掃除なんてもっての
ほか。そうこうしてるうちに、部屋がゴミの山。臭い。。。隣室の苦情から
大家が来てみると、全くやる気のないAさん。仕事もしてないと言う。
家賃も払わない。なんか、得体の知れない感じを受けた。
取り敢えず、みんなの迷惑なんでさっさと出てけ!と大家は言う。Aさんは
ぼんやりとしたもやのかかった状況で大家を見ていた。
心配した友人が、母親が民生委員だったので相談した。うつ病でないか。
友人のお母さんは言った。保健所に連絡。保健婦の説得により、精神科受診。
払う金なし。
生活保護申請。審査をして、受給。医療費ただ。家賃は払ってくれる。おまけに
生活費も。役所からケースワーカーが来て、細かな指導と医療についてバランス
よく指導してくれる。そうこうしているうちに、病気が改善され、ケースワーカーの
すすめもあり、職安へ。仕事が見つかり、生活保護停止。安定して仕事をして、
生活保護が終了。チャンチャン。
というのが、モデルだ(ほんとか?おい!)
しかし、こんな風にケースが終結するほど、甘くないのです。
受給期間は延びていく傾向にあります。
それでは、生活保護についてみんなはどう思うか?
A憲法25条で規定される最後の砦。もっと、拡充したらどうか。
Bイメージ悪いんだよね。もっと、簡単に受けられればいいのに。
という感じでしょうか。
まあ、専門的な議論になると、とんでもなく複雑になります。
現在の最低生活水準は昔教科書でよんだ、朝日訴訟のよう
なイメージではありません。格差縮小方式で計算され、まあまあ
の消費水準レベルではあります。(実際の生活は苦しいでしょうが)
また、生活保護受給者の中で、年金について考えてみると、一生懸命年金
を払った人と払わなかった人が同じという状況です。
これは、やっぱおかしいとなると、一つの制度上で、基準が2つできて
しまう。一つは、年金を掛けていて生保になった人。
二つは、何も掛けないで生保になった人。
「生活保護基準」すなわち、これはライン(線)ですから、制約
されないと困るとも言える。1制度中ダブルスタンダードは、ちょっとねぇ。
収入認定の問題も同じかな。
要するに「自立助長」するための制度であるが、一度受けちゃうと、
自立の足を引っ張る制度という面もあるということです。
収入があれば、もっと働こう、そうして、自立しよう。でも、収入分マイナス
されたら、なんか、働かない方がいいじゃんってなりそう。(私の場合)
ああ、複雑。
いずれにしろ、聖域であるけど、生活保護法できて50年だ!国民的
議論で見直しはすべきですね。