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PORTSMOUTH 夏

 

この日は、日本の夏と変わりない暑い一日でした。

朝、9時前にロンドンを発ち、電車で1時間余り。

トレーニング開始時間の10時半前にはトレーニンググランドに着きました。

青と黄色のウェアーを着た選手が目の前を行き交い、

緑の芝が遠く広がるグランドで、何だか楽しそうなメニューが始まりました。

最初は向こうの方で、全体練習が行われていて、目を凝らして能活選手をさがす。

坊主頭の選手が多くて・・・・・。

「外見で見つけるのは無理だなぁ〜。」と思っていましたが、

目に親しんだ能活選手の動きが、直ぐに区別できました。

「あぁ、能活選手がそこにいるぅぅ〜。」

アラン・ナイトGKコーチの指導の元、

負荷を着けてのハードなトレーニングが目の前で始まりました。

聞こえてくる声はみんな英語。勿論能活選手も英語。

3人のコーチとの全くの個人トレーニングでしたが、

いつもピッチに響き亘ったあの大きな声を張り上げ、

ジャンプを繰り返す度に地響きが伝わり、

ボールをキャッチするときの「ズボッ!」と言う力強い音。

目の前で繰り広げられたトレーニングは何とも言えない迫力でした。

 

かって獅子ヶ谷グランド、戸塚グランドで何度もトレーニングを見学してきましたが、

これ程にまで 心に響いたのは初めてでした。

試合観戦は出来ませんでしたが、日常の真剣な挑戦を目にイッパイ収めてきました。

 

能活選手は、全体練習、個人練習を終えた後も、

同僚のGKと2人で更にGK練習が始まりました。

ニコニコと笑顔が絶えず、

ちょっと見にはキャッチボールを楽しむ親子のように感じました。

2人の真剣なトレーニングの合間の吸水時には、

何がそんなに嬉しいのか? 

笑い声の飛び交う会話が弾んで居て、見ているこちらも幸せ気分。

みんなが引き上げても、2人の練習はまだまだ続き、

最後に引き上げた能活選手を地元のマスコミが待ち受けて居て、取材が始まりました。

また、ファンの少年達にサインを求められて笑顔で応える能活選手。

聞こえてくるのは、英語・英語・英語。 

 

           

少年にユニフォームをプレゼントする能活選手    人気を集めた可愛いサポーター

  

   

  

  

 

 

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