龜鳴屋 出版案内
第一冊目『宮崎孝政全詩集』
「宮崎孝政の玉手箱」(尾形龜之助)が、ついにあけられる。
大正末から昭和前期の中央詩壇にかすかな刻印をのこし、『風』や『鯉』などの
名詩集を置き土産に消えた大頭の抒情詩人。その詩業をはじめて集大成する。

一九九九年一月一日発行 限定一二〇部 非売品

●仕様 A五判 上製 貼箱入り 総七〇四頁 活版刷り
    第壱番から第二十一番まで   雪輪模様絞り特装本
    第二十二番から第五十八番まで 桜花片模様縮緬特装本
    第五十九番から第百二十番まで 紙クロス(シルビーヌ・すな)装本

●装丁 金田 理恵

●内容 既刊詩篇『風』『鯉』『宮崎孝政詩集』/未刊詩篇/散文/俳句/
    短歌/書簡抄/「静謐なひかり、その他」辻 征夫/付録 略年譜・
    初出一覧・作品収録書目・参考文献・蔵書目録抄

宮崎孝政 略歴
     本文は正字、正かなです。 宮崎孝政 小詩集
第二冊目『藤澤清造貧困小説集』
おかげさまで特装本、普及本ともに完売いたしました。ありがとうございました。
ねちねち、くどくども芸の内。妙にあと引く貧困十話。
『根津権現裏』一作でかろうじて文学史にその名を留め、昭和七年芝公園で凍死した
藤澤清造。笑いを下地に、ねちねち、くどくど運ぶ筆さばきは、清造独自のもの。平成
大不況のご時世に、ひょっこりよみがえった貧困小説の先達、藤澤清造初の小説選集。
二〇〇一年四月二〇日発行 限定五〇〇部 頒価2,800円 (税別)  

●仕様  四六判 上製 総三八〇頁 活版刷り
     001番から030番 藍柿渋染重ね縫絞り木綿布特装本 木函入り
              「特装本頒価」20,000円(税別)
     031番から500番 捺染柄(二種)布装本
              *柄の指定はできません。

     表紙絵・扉絵 つげ義春

●内容 [収録作品] けた違ひの事/秋風往來/ウヰスキーの味/刈入れ時/
     狼の吐息/母を殺す/殖える癌腫/赤恥を買ふ/槍とピストル/
      此處にも皮肉がある/病院から歸って/氣に入らない
     [評論]「藤澤清造 同時代評・ゴシップ細見」粕井 均
           併載=年譜 著作目録/参考文献目録
     [写真] 清造がいた場所 小幡英典

藤澤清造 略歴
紹介・批評集
      本文は正字、正かなです。