今回はいきなり尾籠(びろう)な話になる。
先日、本HPの掲示板にY氏が書きこんでいた。
出張でよくインドへ行くが、必ず下痢になるという。
どれだけ防御しても必ずなる・・・らしい。全ての人が「そうである」とも思えないのでたぶん、何かが合わないのだろう。
という事で皆様、今回は最後までその話になりますので、ご了解ください。
何回か書いたが、6〜7年前結構大きな手術をした。
胆のう、脾臓は全摘。胃とすい臓は三分の一残し、食道は半分無くなった。
その無くなった半分に三分の一残した胃を筒状にしてつないだ訳である。
結果「胃の袋」としては用を成さないが、すぐ喉元に胃が来たのである。
胃がある限り、胃酸がでる。これが結構厄介なのだ。
正常ならば喉元へ胃酸が上がって来ないように弁があるらしいのだが僕の場合、その辺りをゴソッと取ってしまっている。
すぐ喉元にある胃の酸が口まで上がってくる。
これがけ結構きつく、寝ているときなど上がってくるとびっくりして飛び起きる。
酸の強さでヤケドするらしい。そこで酸を抑える薬を飲まなくてはいけない。それでも絶対ではない。
横になり、ボーとテレビなどを観ていると突然上がってきたりする。厄介なものだが胃が喉元にある限り一生続く、諦めるしかない。
ただそう悪いことだけでもなく、その薬は潰瘍の治療薬でもある。
潰瘍でもないのに潰瘍の治療をしているわけだから、潰瘍には絶対にならない、という事になる。
本題に入ろう。
胃袋が無くなると食べたものは直接「腸」にいくことになる。
それだけのせいでもないだろうが、それ以来、その「下痢」はお友達となってしまった。
食べすぎはもちろん、好きだったオハギなどのアンコもの。牛乳や酸味のきついもの。
油分の多いもの、味付けの濃いもの、などなど・・・。
それまで少々腐っていようが道に落ちているものでも大丈夫・・・だったはずが、実にデリケートな体になってしまった。
ありがたくない友達が出来てしまったものである。
なってしまったものはしょうがない、と諦めているが、ただ一つ厄介な事は突然やってくる。かつ踏ん張りが利かない。
ようするに持ちこたえられないのだ。屋内はもちろんだが、野外でも近くへトイレがあればいいのだが、いつもそう都合よくいかない。
家から店まで歩いておよそ30分。家を出るまではその兆候はないのだが、しばらくして始まったとしよう。
あと10分か15分で店に着く。しかしその10分、15分が実にみっともなく辛い。そして店までもつかほとんど賭けとなる。
何年か前のある日、店に向かっていると「それ」はやってきた。
犀川の上流から川下へ下っていく。すると中間地点より少し先へ行くと犀川べりに出る。
そこに公衆トイレがあるのだが、できたら店までもたせたい。
しかしその日はそれが大間違いだった。
そのトイレを過ぎると店まで10分くらいだ。
しばらくして益々つのってきた。どんどん下へくる。
そのトイレへ引き返そうか、とも思ったがもはや店までと変わらない。急ぎたいが振動であぶない。
しかしもう限界に近い。ぐっとナニを〆ながら?気持ちは急ぎながら、しかしソロリソロリと店を目指す。
ほんの5分が長い事。それでも何とか店へ着いた。急いでドアのカギを開け、なだれ込むように店へ入りバッグをその辺りへ放り投げ、
トイレへ駆け込んだものの、ズボンのベルトまでは外せたのだが、しかしもうそこまでだった。
しゃがむかしゃがまないかドバッときた。
パンツがモコッモコッ、ズシン、と重くなった。
もうあきらめと開き直りしかない。同時にとにかくホッとしたのも事実である。幸いにズボンは汚さずにすんだ。
そ〜と脱ぎ、モコッ、ズシンのパンツも脱いだ。下はスッポンポンになり、捨てるにしろそのまま捨てれない。
トイレの水を流しながら便器であらかた洗い、手洗いでもう一度洗い、何がしかのナイロン袋へ入れた。
もちろんその日はノーパンで仕事をしたのは、言うまでもない。
それからというもの、それに近いことはその後何回もあるのだが、素直にその公衆トイレにお世話になる事にした。
そのトイレだが、和式と洋式があり、先月気がついたのだが洋式の方はご親切にヒーターを通してあり、実に快適である。
ところがその快適さが問題のようである。
用を足しながら右の壁に目をやると、「みんなのために綺麗に使いましょう」と書いてあるが左の壁を見ると赤い大きな文字で、
「このトイレに居座る事を禁ずる。一時間おきに巡回する。ペーパーを持ち帰るな」ときつく書いてある。
想像するにホームレスなどが「こりゃー暖かい、こりゃー酔い良い」という事で便座に座り暖をとりながら、食事したり、焼酎でも飲りながら、
そのまま寝てしまったりするのだろう。
ところがつい最近入ってみると快適なはずが実に冷たい。見るとスイッチはオンになっているし、コンセントも差し込んである。
どうやら大元で電源を切ったと思われる。ひょっとして単なる故障かもしれないが、だとすると修理してくれるのだろうか?。
これからもお世話になる。是非元の暖かいトイレにしてほしいものである。
ホームレスのためにも・・・・・。
とにかく難儀な体になったものである。皆様、ガン予防に努めましょう。