またまた年末ジャンボ宝くじの季節がやってきました。
この時期我が店も含め、色々なところで一億円当たったら、三億円当たったら何に使う、とまあ宝くじを買う、買わないに関係なく1〜2回は話題になるのではないかと思う。
買わないと絶対に当たらないのだが・・・。
かくいう僕も買う習慣はなく、過去にほんの数回買ったことがあるだけである。
年末ジャンボに関しては何年か前一度だけ買ったことがあった。
バラではなく続き番号で10枚セットを適当に五組、1万5千円である。
続き番号である限り、下一桁は絶対に当たることになるので300円×5、1500円は帰ってくる計算である。
さて待望の抽選日(元旦)下二桁が二枚(3000円×2)が当たっており、都合6000円+1500円、結局ちょうど半分返ってきた、という事になった。
もともと当たるとも思っていないので、損しているにもかかわらず、半分だけ返ってきたことに素直に、さも得したように喜んだものである。
実にセコく、みみちく、平和な、小市民の姿がそこにあったのである。
先日久しぶりに歯医者へ行ってきた。
左上の奥から二番目の歯がかなり以前からグラグラしていたが、噛むと痛かったり、時にウズいたり、その内に治まったりを繰り返しながら、まあ辛抱していたわけだが、いよいよウズきっぱなしとなり、うっとおしい事この上ない。
意味も無く腹も立ってくる。
今月(11月)の初めであるが、予約もしていないが明日そのうっとおしい歯を抜いてもらおうと決めた。
たまに世話になっている近くの歯医者である。
その日仕事が終わり、この辛抱も明日の朝までだ、と思いつつ眠りについた。
夢を見た。
宝くじではない、ナンバーズである。
ナンバーズは買ったことが無く、システムはよく分からない。
しかし何故かそのナンバーズに当たったのである。
何か品物が当たったのである。
夢のことゆえその品物が何だったのかは記憶に無い。
ただ500万円の品物であり、品物より現金を希望した場合半額の250万円という事だった。
理由は分からないが僕は現金を希望した。
というところで夢から覚めた。
(ここにも小市民の顔が見えてくる)
ともかく実にリアルな夢だった。
僕としての朝、10時ごろであるがどうせ予約もしていないので適当に歯医者へ出かけることにした。
歩いてほんの10分ほどの距離である。
夢のことを思い出しながら「買ってみるか」という気になった。
その歯医者はちょっとしたショッピング・センターの中にあり、またタイミングよくその敷地内にナンバーズ・宝くじの販売所もある。
さて、めでたくそのうっとおしい歯も抜いてもらい、麻酔がまだ効いているのですっきりしたとは言えないが、ほんの数十歩先の販売所まで行き、はてナンバーズのことは分からないので常時売られている普通宝くじを買ってみることにした。
何億円ではなく、一等でも2000万円だそうである。
(当たれば十分である。そもそもこっちは250万円の予定だから)
中に居る若い女性の売り子さんへ「バラで10枚」と言うと、あらかじめセットされた10枚入りを差し出された。
一枚百円、千円を渡し受け取りながら「ありがとう」と言うと「抽選日は今月の15日です。当たりますように」とにこやかな顔で言ってくれた。
何だか当たりそうな気がしてきた。
いよいよ15日の抽選日がやってきた。
「関東・中部・東北自治宝くじ第2053回」というものらしい。
ネットで検索してみるとまだ昼過ぎのせいか、前回のは載っているが今回はまだのようである。
数時間経った。
また見てみるがまだのようである。
結局3時過ぎだったろうか、発表されていた。
どうせ10枚しかない。
まず下一桁から見てみる。
あえて一等からみないところに小市民の顔がのぞく。
オッ、一枚あった。
次は下二桁である。
オッ、またあった。
次は突然下4桁になる。
無い。
次も無い。
その次は、無い。
一等、もちろん無かった。
一桁が100円、二桁が1000円、計算するまでもないが1100円、一応100円の儲けということにはなる・・・。
夢に見た250万・・・やっぱり夢だった。
それでも無理やり元が取れ、かつ一応100円プラスになったという事実に、妙に満足している。
ここにもセコく、みみちく、平和な、小市民の顔をしている僕があるのでありました。