毎年6月になると我が家の行事、というより僕の行事なのであるが、梅干しを漬ける。
小粒(小梅ではない)の梅を選び、毎年6キロ漬ける。
小粒ゆえ数で言うと5〜6百個になる。
僕の場合お茶を飲みながら1個、パクッとやるので小粒がちょうどよい。
お茶と梅干し、実によく合う。
美味い。
お茶といえば自信もって言える。
僕はお茶が好きだ。
酒とどっちが?と言われると、お茶かもしれない、が、う〜ん悩みどころではある。
田舎の頃、小学生の僕は学校から帰ると、両親は野良仕事へ行っているので誰もいない。
僕は湯を沸かしお茶を入れ、一人でチビチビと飲んでいるのである。
そんな小学生の僕を見て大人は言っていた。
茶くれジジイ(茶を喰らう爺)と。
で、その時のお茶受けが、田舎の事、梅干しか鹿児島ゆえ黒砂糖ぐらいしかない。
どっちかというと梅干しの方が合うのである。
その梅干しとお茶好きは今も変わらない、好きだ。
冬はもちろんであるが、夏でも熱いお茶を飲んでいる。
7月は土用の頃になると天気の良いのを確かめ、3日ほど天日干しする。
干し上がった時の梅が実に香ばしく、なんとも美味い。
梅干しの話はこの辺にして、六月の頃になると以前から気になっていた事がある。
歩いてもいける距離だが今だに行った事がない、卯辰山は「花菖蒲園」(ショウブ)である。
今頃何を思ったのか先日行ってきた。
説明によると、7000平方メートルに100品種、20万本。
周りにアジサイもたくさんあり、その数2900株、とまあ確かにスゴイ。
ついでにこれまた初めて知ったが、卯辰山の名前の由来はというと、金沢城より東にあり、その東は古語で「卯辰」なのだそうである。
重ねるが金沢城の東の山、という事で「卯辰にある山」という由来、ふ〜んと妙に感心してしまった。
という事は西も・北も・南もそれぞれ何とか、というのだろう。
と、これもまた初めて知った。
花菖蒲はアヤメ科である。
で、ショウブで漢字変換すると「菖蒲」となる。
別に不思議ではない。
次にアヤメと入力すると、やっぱり「菖蒲」となる。
ようするに、ショウブもアヤメも同じ「菖蒲」なのである。
なんで同じなのか。
ひょっとしてどっちかが音読み・訓読み、となるのだろうか???
と、もうひとつの不思議。
昔からショウブ湯とあるが、このショウブは縁もゆかりもない、全くの別種なのだそうである。
種類でいうと、水芭蕉の仲間「サトイモ科」となっている。
参考のためだろうか、一株だけあったが、花菖蒲とは似ても似つかない。
無理やりくっつけるとすると、茎の葉っぱがちょっと似ているかもしれない。
花菖蒲のように、花が高く空に向かっていないし、それらしき物がドボンと下にある。
花びららしき物も見当たらない。
(これは咲き終わったのかもしれないが)ともかく見た目、別種である事は十分に分かる。
分かったような、分からないような疑問はこの辺にしよう。
全体を眺めてみる。
上から下へと段々畑のようになっており、なかなか爽快、優美で綺麗であったのは間違いない。
卯辰山は花菖蒲園、お勧めです。
見ごろのこの時期(6月の下旬から7月の上旬)は車も多く、しかしちょっと上の方へ臨時駐車場があり安心、金沢市の親切に感謝であります。
ついでにカキツバタもアヤメ科なのだそうです。
ともあれ、カキツバタ・アヤメ、清楚で日本的でいいー響きです。
立てば芍薬(しゃくやく)座ればボタン・歩く姿はユリの花
これまた・いい〜響きです。
追伸・今回珍しく写真添付致しました。
アヤメとアジサイです。