以前よりあった素朴な疑問。
「石鹸とシャンプーはどう違うのだろう」だ。

身体は石鹸、頭はシャンプーとまあ、当たり前のように思っているが、実のところ成分はほとんど一緒なのでは？と思っている。
もちろんそれぞれにあるが、一般的に衣料用洗剤は何故か粉石鹸、食器洗いは液体石鹸となっているようであるが、これもやっぱり同じなのでは？。

たとえば僕が子どもの頃はどうかというと、お袋はすぐ近くを流れる河原に行くと「固形石鹸」を服になすり付け、洗濯板でゴシゴシと洗っていた。
また足で踏んづけたり、大きな石に向かって叩きつけたりしていた・・・。
これこそ「日本昔話」ではないが、ほとんど「お婆ちゃんは川へ洗濯に」の世界である。
僕はというと裏山へ羊を引き連れ、芝や薪を拾いに行っていたものである。（何やら今書きながら、懐かしい思いにふけっている）
とにかく石鹸というと普通の固形石鹸しかなかった。
じゃあ食器などはどうしたかというと、風呂釜の灰や、囲炉裏の灰でこすり洗いしていた。（これも懐かしい）
ちなみに現在でもアフリカの砂漠などでは、食器も砂で洗っているとの事、とうぜん濯ぎもしないのであるが、これが実に綺麗になるらしい。
仮にたまたま砂漠の真ん中に水たまりがあったとしても、何やらそっちの方が不潔なような気がする。

不潔ついでにいうと、僕は自信を持って不潔な方であろう。
息子など朝シャンは当たり前、仕事から帰って来るとまたシャワーを浴びている。
一日に二回という事になる。
いつかなど仕事から帰りシャワーを浴びたところへ携帯が鳴った。
何やら「今から行く」との事、どこへ？と聴くと風呂仲間？と「なんとか湯」で待ち合わせとの事。
シャワー浴びた後、風呂に行く・・・まぁ、好きにすればいい・・・が、風呂嫌いの僕には、ようわからん世界である。

さて不潔な僕はというと、まず毎日風呂に入る事はない。
頑張っても（何を頑張るのだろうか）入っても二日にいっぺん。
もしくはもうちょい？かもしれないし、入っても石鹸は使わない。
が、ちょっと悔しい？がシャンプーは使う。
風呂場には息子のひげそり用ローションもあるが使わない。
固形石鹸を皮膚に薄く塗りヒゲを剃る。
それで十分だ。
身体はお湯で軽く擦る。
それで終わりである。
石鹸は日曜日しか使わない。
何回か前「耳アカ」の話を書いた時耳の中も含め、渇き症である。
仕事も汗を掻く仕事でもない。
たとえば以前趣味は山登りの時代があった。
何人かで登ると皆一様に汗を掻いている。
なぜか僕だけ汗が出ない。
また皆は冬山でも汗を掻きながら登っている。
もちろん僕は掻かない。
皆は僕の事を「平温動物」と呼んでいた。
だからだろうか、冬はまず太陽にあたり、体温を上げないと身体の動きが悪いようである・・・とは冗談・・・。

と、そんなところへ先日ある無料配布の雑誌をめくっていると、実に頼もしい主婦の話が載っていた。
石鹸は無添加の普通の固形石鹸だけ、だそうである。
それも徹底している。
身体はもちろん、頭を洗うにしろ、食器、洋服もである。
そして極めつけはなんと、トイレ掃除まで同じ石鹸なのだそうである。
トイレまでとは、間違いなくほんまものである。
とにかくひとつの固形石鹸だけで全てをまかなっているとの事、う〜ん、素直に感心してしまった。

これを機会にして嫁さんに話してみようと思うが、もちろん強要しようなどとは思わない。
シャンプーを使わないとすると石鹸で身体を洗い、流すことなく、そのまま頭までザブザブと洗える、なにやら気分が良さそうである。
さっそく実行する事にしよう。
ともあれ風呂は一日置き、石鹸は週に一回でよさそうな気がするのは、やっぱり僕だけだろうか・・・。