先日の事であるが嫁さんの母親が、ヒョイと亡くなった。84歳であった。
もともと病気知らずの人で、たまたま去年自転車で転び腰をしたたか打ち、入院された事はあったが、80代まで入院はおろか、
これといった病気知らずの人だっただけに「ヒョイ」という言い方がぴったりくる死にかただった。
その日いつものように風呂に入られた。
しばらくして家族は「ちょっと遅いなあー」と思い様子を見に行ったところ、正座に近い恰好で目を閉じておられたとの事、実に綺麗な死に方であった。(冬場によく聞く事である)
前年に親父さんが89歳で亡くなっており、もうすぐ一回忌というところだった。
その親父さんはというと、昨年は冬の事になるが家の前で雪透かしの最中気分が悪くなり入院となった。
二週間目のある日たまたま我が嫁さんが見舞っていると、世間話をしながら「冷たいものが飲みたい」という事で嫁さんがコーラを買ってくると「美味しいおいしい」と良いながら飲むとゆっくり目を閉じた。
その寝息がちょっとおかしいと嫁さんは思ったらしく、看護師さんを呼ぶと看護師さんは医師を呼んだ。
その医師は「家族を呼ぶように」となり、しばらくしてご臨終となった。
コーラを美味しいといってから4時間後の事であった。
一年足らずのうちに嫁さんは両親とも失った事になり、また僕も「お父さん、お母さん」と慕っていただけに実に残念であった。
ところで先日お母さんのお葬式のおり、そのお母さんの「弟の奥さん」だという人と話していたところ、もうすぐ80歳になるが今まで一切病院に行ったことが無いという。
その人曰く「病院は嫌いだ」という事だったが、何も好き嫌いで病院に行っている人はいないわけで、皆一様にできたら行かなくて済むに越した事はないのだが。
行かなくて済むというと風邪などよく言われる。
ご存じだろうか。
「風邪は医者にかかれば一週間で治る」が、
「行かなければ七日かかる」と・・・・・
ところで一週間というと我がお袋は何がしかの病気で入院していたが、目出度く退院となり家に帰ったのであるが、なんとそれから一週間でコロッと死んでしまった。
入院してすぐ亡くなったとはよく聞く話であるが、退院してすぐ亡くなるとは、どう捉えたら良いのだろうか?・・・
偶然というかお袋は「大正7年生まれで平成7年に77歳」であの世に逝った。
偶然ついでに、そのお袋の死から18日後にこれといって入院もしていない親父が死んだ。
その日の朝、起きなかったのである。
どんな夢を見ながら死んだのだろうか。
奇しくもその日はお袋の誕生日であった。ぐうぜん・・・
嫁さんのご両親も含め、一年以内に亡くなるとその夫婦は仲の良かった証拠と言われる。
好い事は素直に信じよう。
ところで先の「病気知らず」ではないが、僕も定期健診などで観る限りどこも悪い所はないそうである。
事実相変わらず酒など日々十分すぎるほど飲んでいるが、肝臓値などすこぶる正常である。
が、30代になり胃潰瘍で1カ月入院、50を過ぎて食道がんで3カ月入院、前回も書いたように今年の正月は急性肺炎で1週間入院していた。
結果論になるが、なまじっか検査の値が正常値ゆえ、何かわからない日々調子づき、酒も含め無理をしているのではないか、と思う。
だとすると肝臓値など素直に悪くなって居れば、多少飲む量も減っていただろうし、とすると胃潰瘍も癌も、ひょっとして病として発生しなかったのではないだろうか、
と推測されるのであるが、如何なものだろうか?・・・
さてむりやり結論としよう。
肝臓値が正常値ゆえ「悪い」、という事になってしまう。
う〜ん、こんな結論で良いのだろうか・・・今晩バーボンを飲りながら考える事にしよう。