船尾仁司

僕には30年以上付き合いのある親友、川口明彦という男がいます。
出会いは大学1年の時でした。

二人とも軽音楽部に在籍しており、彼がバンドを結成するにあたり僕を勧誘に来たことから本格的に付き合いが始まりました。
その後彼を含めた仲間達と、ロブロイへはしょっちゅう入り浸たるわけですが…。

あれから30年！。
お互いに結婚し、それぞれ二人ずつ子供をもうけ、お互いの長女は大学生になるまでの年月が過ぎた去年の初冬「嫁と子供が忽然と消えた」との連絡、ええー！どういうこと？？
結局すったもんだありながら離婚が成立。

その慰労というわけではないけど、今年の5月、（それまで個々にロブロイへは行ってましたが）二人揃ってでは約7年ぶりにロブロイを訪れました。
その前に老舗の「蛇の目寿司」でしこたま飲み食いし、かなり出来上がった状態で、僕はマスター所有のテレキャスをかき鳴らし、一人盛り上がっていましたが、川口はというと、たまたまいたもう一人のお客さん。
その人（M氏）とえらく話し込んでました。
そのうちマスターが気を利かせてタカちゃん（マスターの細君）も呼び寄せ、大盛り上がりの時間を過ごしたのですが、タカちゃんが帰ってからまず僕か潰れ、気が付いたときはなんと朝の9時過ぎ。
それもマスターが起こしてくれたからでした。
隣に目をやると、川口はまだ寝ている。
起こしたのですがアレ？なんで自分たちの宿にマスターがいるの？
実は宿ではなくそこはロブロイの床だったのです。
マスターはつぶれて雑魚寝してる僕達二人を朝まで優しく見守っていてくれたんです、なんていい人♪

それから数日後、川口がロブロイで話し込んでいたM氏と親密になった、との報告がありました。
実はM氏もバツイチで、心得や今後の生き方をご自分の経験を踏まえ、伝授してくださったそうで、川口はすっかり傾倒というか崇拝というか、心ひかれたみたいです。
M氏はエンジニアでご自身もイタリアのモンスターバイクを駆る人ですが、彼の影響を受け、川口はなんと中型二輪の免許に挑戦し見事合格（51歳ですよ）M氏と同じドゥカティを購入したのですがどこまで乗りこなせるやら…
そしてその後もう一人、M氏経由でヘアアーティストのK女史とも知り合いました。
彼女との元々のいきさつは忘れましたが(笑)
8月に改めて4人が金沢で会って楽しい時間を過ごしました。
結局は僕がロブロイでいの一番に酔いつぶれ、途中からの記憶はありませんが、とても楽しかったのは事実です。

その後もフェイスブックだったり、直接メールなんかで楽しく交流させてもらってます。
川口とK女史に至ってはスマホのラインとかいうツールで無料通話を毎晩のように楽しんでるらしい。（一の字、あきの字って呼び合って）
まさか50歳にして新しい友達ができるなんて夢にも思わず、実際新しいお付き合いが始まった現実があるわけで、人の縁とは摩訶不思議なものです。

こんな新たな人と人の繋がりを生み出した舞台は、結局ロブロイなのです。 ロブロイへ集合！
特に村田さんとじっくり飲みたいな。