がらものツーリング日記 2005年版 |
〇 ゼッツ〜でゼッケ〜ツ〜? in 能登 / 2005・11・13
しかし気が付くと、もう11月も半ば…今年もまた北陸のバイクシーズンが終わろうとしていますが、 本日、バイクでは久々、いつものFXの盟友フカピョンさんを誘って能登方面をツ〜する事に♪
朝7時半、我が家よりは能登方向にあるフカピョンさん宅に向かう。 バイクで国道を飛ばせば20分程の距離だが、ガレージ前で愛車FXを暖機中のフカピョンさんの 横にZ2を停め、メットを脱ぎグローブを外すと、手の甲がシモヤケで真っ赤になっていた。 「さっび〜!」 8月のオフ会の際に買ったメッシュタイプのグローブも、この季節にゃ使えんね… しばし談笑するうちに日差しも強くなり、なんとかなるだろうとスタートを切る。
去年の氷見ツ〜とほぼ同じく、七尾までのコースは氷見海岸を周る予定としたものの、 今回は氷見市に到る峠道として、碁石ヶ峰を抜ける舗装林道のオプションを加えてみた。 この道、石川県側の登り口は数年前から峠族防止用の凸凹が付けられているのだが、 自称正統派(笑)のアダルト?ライダーにして19インチ装備の我々にはお構いなし。 むしろ、こんもりと濡れて積もった枯葉にこそ注意です。落ちたら最後?の崖も数ヶ所… こんな所を走る連中がいた事自体が驚きだが、地元の人の迷惑はいずこも同じ。
絶景かな絶景かな…能登半島の先っちょまで見えるよ?
この山、結構な標高の頂きに少年自然の家や風力発電の風車等があるのだが、 実はUFOの出現地としても有名らしく、林業従事者の方が撮影された写真や 古くは能登で最大の神社、気多大社の古文書にも記録が残っているそうな。 ふもとの羽咋市にUFO関係の施設や国際的イベントがあるのも、これらの事に由来する。
私の親戚の一人も以前、この近くで見たという…マジ?
本来、私よかフカピョンさんの方がずっと能登に詳しいのだが、ここは初めてとの事で、 なかなかの絶景に感動してもらった。(笑) が、しばしの休憩の後、スタートしようとしたら FXの調子が出ない…エンジンは始動するものの、カブリで坂が登れない状態になる。 いやいや、さすがフカピョンさん…すぐに原因を掴み、的確な作業で修理を終える。 どうやらフロートの動きが若干渋くなっているのと負圧コックのパーツの交換時期らしい。 FXタンクとTMキャブの干渉防止にニンジャのコック流用は常套手段らしいが、 我々の場合、応急処置できる限りはアクシデントですらないのだ。(笑)
氷見海岸は絶好調。あいかわらず美しい景色とコーナーの連続を満喫。 途中、いつも大勢のエンス〜っぽいバイクやクルマが停まっている海岸の道の駅に入ってみた。 ヨタハチからZのロードスターまで、ダルマセリカやローレル・ハコスカ・ケンメリのシャコタンも見たし、 バイクは凄い数&種類の外車や逆車や旧車にネイキッドのフルカスタム、おまけにトライクまで… ほとんど富山の方々だと思うけど、隣の県なのに石川とは土壌が違うな〜とあらためて痛感。 よく地場産業の違いだろうという人もいますけど、私は人や考え方の違いの方が大きいと思う。 いつぞや知人で教師をしている坊さんも富山との根本的な発想レベルの格差を嘆いていたが… とにかくトータル的なエンス〜分野も近県では富山が一番だと思います。いやホントに。
突然、和倉温泉を過ぎたあたりから急に空が暗くなり、シールドにポツポツと水滴が付きだした。 はっきりと道が濡れる程ではなかったものの、前を走るフカピョンさんは全く動じない様子。 誰よりも能登に精通した彼の事だ。おそらくこの雨は止むと読みきっているのだろう。 私も彼の後に付いて黙々と走り続けると、なんと嘘のように晴れてきたではないか…さすが! いや〜私だけなら間違いなく途中で引き返してたと思いますよ、うん。 能登島へ渡る中島大橋のたもとの道の駅に着いて、天候を読む秘訣を伺ったら、 「え?雨だったん? 前の車がウォッシャー出してたのかと思った。」 そういや今朝、メガネを作り直したいとか言ってたっけ…一瞬でも尊敬して損した気分。(笑)
休憩の後、今度は私のZ2のエンジン始動がイマイチに…これも原因は判っていて、 去年レギュレーターを交換したのだが、バッテリーが過充電防止の(他車用の)大型タイプのままな為、 逆に充電不足となり、セルの回転が上がり切らずにワンウェイクラッチが開き切れない状態にて、 先程の小雨でのライトオンとバッテリーの寿命(6年目)も大いに関係してるのは言うまでもない。(ばき) キックなら一発よん!
ここから穴水に向かう海岸線は私が前を走る。そろそろお昼を過ぎて腹が減ってきたが、 本日の目的地はTODAYのコーナーでも御紹介した宇出津のレストラン「こじま」さんにて、 まだまだの距離…て事で、奥能登らしくなってきたクネクネの海岸線をワタクシの必殺技、 幻の多角線(ギクシャク)コーナーリングを駆使してあっというまに到着。(爆)
既に午後2時に近い時間だというのに、30分待ちの看板が出されていた。旨い店とはこういうものだ。 それでもなんとか御座敷席に案内されて、ようやく一服しながら二人してメニューを開く。 「ここはさ〜ジューシーなのがド〜ンだぜ。…あ、こっちカキフライお願いネ♪」 実は今日のツーリング、以前から私が能登へカキフライを食いに行く計画の一環ではあったのだが、 これも数週間前からのカミサンとのドライブで、ここ最近もう何度もこの店に来ているところを シーズンも終盤となってフカピョンさんにもお待たせしたかなと誘った次第…の、つもりだったのだが、 しかし、ここまできて彼は衝撃的な一言を放ったのだった。 「あ、実はオレ、カキフライとか嫌いなんだ。おねいさん、こっちヒレカツ定食一つネ♪」 こ、この野郎、ガソリンタンクに味噌汁でも詰めたろか…って、FXは鍵付きか、チッ… ヒレカツ定食が旨そうじゃねえか、グッソ〜 …だが、やっぱりカキフライも旨かった。(笑)
若干だが予定が遅くなった。帰りが夕方過ぎになるのは間違いない。かなり寒そうな予感… ここでフカピョンさんからナイスなアイデア! レストランのすぐ近くに大きなホームセンターが あるのだが、そこで防寒装備を強化する事になった。 フカピョンさんは革ジャンの下が薄着だったらしく お買い得品のフリースを買い、私は暖かそうでバイクに使えそうな999円の手袋を買った。 さ〜これで安心、帰ろうぜ!レッツゴ〜♪
これも数週間前にカミサンと発見したのだが、宇出津から柳田の植物公園に到る真新しい道を抜け、 半島の山間部を走る能登広域農道に出る。ここからは穴水まで、ほぼノンストップのワインディングだ。 途中の能登空港の近くでは最近レーダー屋さんが多いとの事にて無理は禁物だが(笑)、 やはり、こちらの道の方が海岸線よりもツーリングライダーが多く、時間的にも加賀方向へ帰途に着く 見知らぬライダー達と抜きつ抜かれつを繰り返しながら、一気に穴水のスタンドに到着して給油。
晩秋の一日は早い。穴水から能登有料に乗ると、もう空の色が茜じみてきた。 金沢に着く頃には夜になるだろう。不思議なもので、こういう時は諦めが付くと 逆に余裕さえ生まれてくる。…別所岳のパーキングでコーヒーブレイクする。(笑)
絶景かなパート2 向うの展望台から七尾湾を一望
それにしても、日暮れ時に海岸の自動車道をひた走るバイクってカッコイイんですよね。 なんというか、あの草刈正雄の「湾岸道路」を彷彿とさせるような… そういえば能登有料も、以前は地元の人達から海浜道路って呼ばれてましたっけ。 寒さのせいか、ヘルメットの中で前歯を噛んだまま「くすぁかり〜ますぁおでぃ〜す!」を練習した。 これで前を走るZ750FXが樋口加奈子だったらな〜みたいな。(ばきばき)
(訂正 加奈子ではなく可南子でした。因みに管理人は樋口可南子さんより年下の男の子です。えへ♪) m(__)m
つか、フカピョンさん宅への抜け道もあって、あえて能登有料を羽咋市の柳田で降りた。 因みに先程の柳田とこっちの柳田を間違えて道に迷うクルマやバイクの多さと言ったら、 クルマはナビ付きが増えてきたが、バイクは今でも毎年のように、どちらかの柳田で地図を 広げている人を見かける。実は能登有料の柳田は地元の人々には「猫の目」が通称である。
県道で私が前に出てフカピョンさんをコンビニに誘導し、料金所で彼が立て替えてくれた 道路代を払おうとしたら、前回は私が払ったので良いと言う。…さっぱり覚えていないけど、 せっかくだから、またコーヒーブレイク。既に周りの景色はイーグルスのホテルカリフォルニアか ポール・デイビスのクールナイトのジャケットみたいなシルエット・ロマンスやね。(笑) 「いや〜今日も楽しかったよな〜♪」などと談笑しながらエンジンを掛けようとしたら、 またFXがカブリの症状?フカピョンさんがそそくさと工具を出して修理に取り掛かったところ、 コンビニのパーキングにクラクションを鳴らしながら入ってきたクルマが1台。 なんと偶然、フカピョンさんの幼なじみで私とは同業の友でもあるゼファーMちんだった。 Mちんは近年、クルマ(GTR)に御執心のようだが、久々にカッチョイイ我々の姿を見て またバイクにグラッときたのは間違いない…かな?(笑) Mちん、車検取れよな! てな感じで各自解散。 すぐに直ったフカピョンさんと抜け道を通って国道に出て、 いつものように高架の分岐点にて走行しながらの合図で別れる。サンキュ〜♪
家に着いたのは完全に夜だったけど、かなり充実したツーリング内容でした。 寒さと旧車にはテクニカルなコースで疲れましたが、大満足です。 ご縁がありましたら、また…「非常に良い」をクリックです。 (↑評価かっつの!)
(^^ゞ
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