がらもの工具箱
1 自作工具・アイデアの箱
バイクスタンド
十数年前、溶接の練習を兼ねて作ったバイク用のスタンドです。 名付けて(写真上から)「ジャッキ〜君 1号・2号・3号」です。 これでもなかなか便利です。一応、オーダーメイドですから。(笑) 勿論、似たタイプのバイクなら他車にも使えるようになっています。 1号はレーシングスタンドです。キャスター付きなので車体が前後に動きま せんから、狭い場所や、フロントが既にジャッキアップされていても使えます。 2号はフロントホイールの代わりに車体を支えたり、スポーク調整等での ホイールスタンドにも変身します。 3号はフレームを持ち上げてフロントを浮かすタイプです。当時はカワサキの 純正品しか市販されていませんでしたが、高価なので自作しました。(笑) しかし単なる真似ではなく、レールを中央で寸断して集合管対応にしたり、 トップ部分を90度回すと左右にパイプ類を通せるようになる等の工夫を 加えてあります。これらによる応用はいろいろですが、それぞれを組み合わ せたりして、随分と作業が楽になりました。 Cチャン等々、たぶん鋼材屋さんでなければ置いてない材料も必要ですが、 メートル単位で売ってもらえましたし、必要なら別料金で裁断もしてくれます。 三つ作った材料コストは塗料や溶棒を含めて一万数千円程度。 |
四輪用のジャッキはお世話になっている自動車屋さんの バイク好きメカニック、S氏から頂きました。 職場のスクラップから小型で同じ物を二個探してくれました。 (さすが解ってらっしゃる!) 感謝! それから、雪の吹きすさむクソ寒い軒下で手伝ってくれた 友人達にも感謝!(笑) |
ポートのフタ
キャブ・マフラーを外した作業の間、ポートに異物が入っては大変です。 なにしろ軒下ですから…(笑) いえ、当時の台風で酷い目にあった経験からです。 んで、ポートのカバーには、ホームセンターの「机の足ゴム」がピッタリ でした。(一袋4つ入り×2。計400円程度。テーパーがグッ!) うっかりクランクを回しても吸い込まれないサイズを選びましょう。 排気側は空気鉄砲になるので注意。(笑) 大小のサイズがありますので、いろんな車種・用途にも使えそうです。
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ステーはリベッターによる 単純なアルミ板工作です。 写真の裏側は容器のRに 合わせて曲げてあります。 容器への給油時には容器 を簡単に外せるようにして あります。 |
整備用燃料タンク(サブタンク)
ヘッド・点火系・キャブ等の調整作業は燃料タンクが邪魔! しかし、無ければエンジンが掛かりませんネ。 んで、ポリ容器やアルミ材で整備用タンクを自作。(90年頃?) バイク屋さんで見た物を参考にしましたが、当時それらしいアマ用 の市販品も見当たりませんでしたし、簡単にならバッテリー溶液の 容器がホースを取り付け易そうでしたけど、Z2は経路が2本で 面倒な感じでしたので、面倒ついでに自作してみました。(笑) (追記 近年は部品店に耐油性のY字フタマタがありますので 同じく市販のサブタンクを購入する場合でも一つでOKです。)
要点は、吸気ホースの先端を(逆さの)容器より高いところに固定 できる事と内部のパイプの高さの差(長い方が吸気用)。 ハンドル等(キャブより高い場所)に器具をぶら下げて使える事。 給油ホースの途中にコックを取り付ける事…等々です。 容器内部の部品は耐腐食性の金属製です。ここだけは旋盤か 鋳造またはプレスによる、少し専門的な工作が必要かもです。 この部分は一見、単純な皿形ですが、元々ポリ容器に付いている 内蓋のように、パコッ!と収まるテーパーとか密着度が必要です。 ポリ容器は劣化したら取り替えられるように、身近な物の廃品を 利用しました。
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金属化した内蓋に、ホースの内径に 合わせた長短の真鍮パイプを2本通し てロウ付け。更に外蓋の押さえがあれ ばモアベストです。 (とにかく内蓋の出来栄えが肝心) ホース類は市販の耐油性。 ホースはキャブ本体かキャブに向かう ホース途中にギュッと差し込むだけで 勘合するように、違うサイズを継ぎ手 して太さを合わせておくと便利です。 コックは汎用のミニバイク用品です。 |
フロントフォーク/オイルレベル・ゲージ? フロントフォークの油面の高さを設定して、余分なオイルを吸い出す工具です。(正式名を忘れた・・・) これも随分前(90年代初頭?)に自作した物ですけど、今では市販品がありますね。(笑) ホームセンターで買ってきた「ヤカンのつまみ」に穴を開けてアルミパイプを通し、横からタップを切って位置決め用のネジを 取り付けただけです。耐油性ホースも市販品。注射器はお医者さんの知人から使い捨て品の中古を頂きました。(消毒済み) 研究器材の専門店でも売っているそうです。(別段、針を付けるような用途ではない事を説明できればOKみたいです。) ヤカンのつまみですが、パッケージにメラミン樹脂?と書かれていましたけど、何故かドリルで穴を開けた際にメラメラと 種火のような煙が上がりましたので、作業直後はしばらく水に漬けた方が良さそうです。…あ、だからメラミン樹脂?(ばき) (樹脂の加工はマスクを着用しましょうね。)
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ブレーキオイル・ブリーダー これも最近ではハンドポンプ式の専用品が地元の部品店でも見られるようになりましたけど、 その昔、まだブレーキオイル抜き用?の容器(写真上)しか売ってなかった頃に考えた方法です。 ていうか、目的はブレーキオイルを抜くと言うより、エアーを抜く為ですよね。 以前はブレーキレバー(マスター側)からオイルを送り込みながら少しずつ抜くだけでしたけど… ま〜とりあえず、上の写真の缶コーヒーをキャリパーだと思って見て下さい。(笑) パーツクリーナーガンは洗浄液などを吸い上げてエアーと一緒に噴射する為のエアツールですが、 吸い上げ用の吸入口を利用して、なかなか強力な負圧(バキューム)を得る事ができます。 (画像のタイプの場合、エンジンクリーナーガンと表記しているメーカーさんもあります。) 勿論、コンプレッサーが必要ですが、ハンドポンプやシャンプーの手押しポンプ等を応用した場合よりも 片手で(引き鉄を引くだけで)簡単に連続した負圧を得る事ができますので、いろいろと応用も可能です。 大きな浮き輪やゴムボートを片付ける時とか…(笑) 更にホースの途中にフューエルホース用(又は水槽用)のワンウェイバルブを取り付ければ、引き鉄を放しても しばらくは(減圧されて痩せたポリ容器が張力で元に戻るまで)バキュームが効いた状態になりますので さほど専用品と大差なく、キャリパーバルブの開け閉めや、マスター側からの追い込み(補充)作業も楽チンです。 むしろ強力すぎて、よそ見してるとエアーどころかオイルも全部抜けてキャリパーピストンも引っ込んでしまったり、 ポリ容器も限度を越えて潰れるぐらいですので御注意を…最初はちょっとだけコツが要るかもです。(経験者語る)
(別ネタでの画像ですけど、こんな感じ…がらも号はマスター側にもブリードバルブを設置してます。)
パーツクリーナーガンはホームセンターによくあるお手頃価格のエアツール・セットの中にも タンク付きのタイプが入っていたりしますので、タンクを外してホースを繋げば同じかなと思います。 結局、これからブリーダーやパーツクリーナーを買おうかなという方に?みたいなアイデアですけど…(^_^;)
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追記 数年ぶりに工具屋さんから頂戴したカタログ集を見ていたら、ほぼ同じ理屈で コンプレッサーを利用するガン・タンク一体式のワンマンブリーダーが数種類発売されていました。 やっぱし考える事は同じ…つか、私が思い付くぐらいですからね。(笑) 加えて専用品でも同じ?かもですけど、ガンの内部で減圧を発生させる陰圧ノズル(陰圧バルブ)は コンプレッサーのレギュレーター等でエア圧や流速を調整すると負圧値も変化します。 幾分感覚的ですけど、ホースに指先を当てて吸い込みが強くなるように調節すると効果的です。
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T形レンチ・スタンド こちらも随分と若い頃(笑)に作った物です。 ホームセンターで見つけた安物のT形(T字?)レンチのセット(ショートタイプ) ですが、なかなか便利と思ったら、工具箱への出し入れが凄く不便…(苦笑) 本当は壁掛けにできるガレージが欲しいところですが、T形レンチの便利さが 捨てきれず、余り物のアルミ材で作ったのがコレです。 余り物なので、よく見たら、あちこちのアルミ材のサイズがバラバラです。(^_^;) 取っ手の金具は私が入院した時に頂いた果物の盛籠に付いていた物ですが、 弾力のある金属製で、単に挟んでいるだけなので着脱も簡単です。 また(工具を外して)キャブの整備用スタンドにも重宝しています。 そちらは偶然の産物ですが…(^^ゞ (軒下4参照)
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