軒下 3 給排気系

  

VMキャブレター

の、お掃除です。 スロー(パイロットジェット)だけは圧入に近い状態と感じ、

外さない事にしています。無理なく外せたらラッキーだそうです。

専用のケミカル液に漬け込んで、エアーで清掃します。昔は荷札の針金等で

突っついたりしましたが、傷つけるというより行き渡らずに、あまり役に立たな

かったと思います。今日びはお手頃なコンプレッサーもありますしネ!

フロートチャンバーから出るホースは大気通路?なのか、オーバーフローした

ガソリンを路上に捨てる代物です。凄い(怖い)仕組みです。フロートバルブに

異常がなくても、タンクの呼吸等の影響でたまに起こります。通常、油面は高

めのほうがエンジンのツキも良い感じですが、フロートの浮力が弱い事も少し

は関係がある気がします。(交換で直るかな?) この時はフロートバルブの

みを交換しました。(かなり改善はしたけど…)

エアクリーナーの清掃・交換も忘れずに…はい。(自問自答)

 

キャブ(始動前)

エンジンがノーマルですから、キャブも標準に合わせて組みます。それで一応の結果

が出なければ困ります。(困ったりして…)

始動前のこの時点で調節らしい事ができるのは、油面の高さやスロットルバルブの

隙間合わせぐらいです。 始動後の調整も大切でしょうけど、この段階できっちり組ん

でおきたいものです。 まだまだ他のトラブルもあり得ますし…で、ここでエアスクリュ

ーを1/4程度濃いめに揃え、ニードルのクリップを一段下げておきます。 一旦濃い目

にしておき、始動後に絞っていく事で、もしもの焼き付きトラブルを防ぎます。

(おおげさ?)

 

 

(前述のように)VMのフロートのホースは任意でガスを抜ける機能ではありません。

最近のキャブみたいにネジと連動して排出できる物なら作業も楽でしょうし、

油面計測には耐油性の透明ホースで事足りますが。

(この場合はドレンボルトではなく…ドレンコックとかドレンスクリューかな?) 

ただし、最近のはオーバーフローしたガソリンは全てエンジンやエアークリーナーに

流れてしまうので、それはそれで注意が必要です。

…で、ドレンボルトの穴に取り付ける専用工具で油面を計りました。 

なんだか自作できそうな物ですが、興味本位で発注してみました。

んが、最初にガスが出てこないので調べたら、中が貫通していませんでした。

返品せずに直すのが悲しい性です。でも高くてビックリ…いや油面じゃなくて…(^_^;)

フロートを何度か外すので、装着前にキャブを水平に置ける台を用意して済ませて

おけば楽チンです。(右上写真) 

車載状態だと手元が狭くて面倒です。(右下…笑)

 

 

キャブレター(始動後)とテストラン

濃い目にしておいたエアスクリューやニードル高さを戻し、バキュームを調整。

「おお!電極が灰色で周りが狐色!」

自分のZでは初めて見ましたが…逆に不安?

「ちょこっとエアスクリュー締めとこっと…」 (笑) 

強制開閉(急なアクセル開度やツキ)を意識して、ちょいと濃い目に…それで充分でした。

エンジンとキャブのOH後、しばらくしてから長距離を走る機会があり、その時はマフラー(タルガ)の交換程度でしたが、

中期型メーターの最後の目盛り付近まではしっかり出せました。(古い話なので時効という事で…それ以上は正直怖かったです。)

勿論、メーター誤差もありますが、仲間の最新バイクと並走して確認しました。

加速もその頃に増えはじめたミドルネイキッドよりは…って、ま〜当然ですね。(笑)

それと、出力も然る事ながら、以前までは〇60キロ辺りからの車体の挙動に身構えてたのが、

この時はフレーム補強によって、前述の上限までは拍子抜けするぐらいで、その点でも思わず笑みがこぼれました。

んが、調子に乗りすぎて、降りなきゃいけないインターで減速しきれずに通り過ぎちゃったような…(^_^;)

並走した現行車の友人M君にまで付き合わせてしまいました。(爆)

 

余談

古いバイクが走行中に炎上する原因の多くがオーバーフローやキャブレターへの吹き返しによる

引火と聞きます。古いキャブには注意が必要です。私も何度かその兆候を経験しました。

シートの下からボコボコと音がしたり、バキュームゲージ用の穴から青白い火が出たら、そのキャ

ブの油面が突出して他のキャブより高すぎる(溢れている)可能性があります。 単に油面調整

のバランスが悪いと言うより、フロートバルブが全く効いていないような状態(オーバーフロー)

です。 油面以前にガソリンタンクやフィルターの掃除・フロートバルブ等々の点検を行います。

VMキャブの場合、例のフロートチャンバーの排出ホース?の詰まりも点検します。もしもの際に

は有効な機能です。(昔は多かったのかな?)

また、燃料コックが負圧式の場合、部品の劣化により、センサー用のバキュームホースを通じて

インシュレーターに流れ込む事もあります。(これも他に所有してたバイクで経験済み!)

それと、キャブとは関係ないですけど、バッテリーのガス抜きホースも点検が大切です。 縦方向

に搭載の初期Zでは、ホースがタイヤカバー等に噛んでいる事が多いです。 ポン!という音と共

にバッテリーの蓋が飛んだ事があります。 (ははは…こんな経験ばっかり…)

 

タンクの錆取りコーティング処理。「クリーム」使用。キャップやコック類

を外し、アルミテープで目張り。

錆取り剤の酸を薄める時は、お湯を

使う方が効果的。泡がジョワ〜っと

出るので掬い取るスプーンを用意。

脱脂用アルコールも余分に用意。

でもって10年経ってますが、これって塗り直せるのかな?

 

バキュームゲージは友人から貰ったカーアクセサリーを流用しました。

タイミングライトとデジタルメーターの写真左) 4つのキャブのバランスを図るものですから、

考え様で、メーターは一つの方が公平かも…専用品にも切り替えタイプがありますし…

で、観賞魚の水槽用ホースの部品に「四つ又コック付き」があります。

けど、最近はマニアックな4連メーターでもお安いのがあるんですよネ。(欲しいかも…)

結果、始動後のスロットル調整は少しで済みました。ロックナットを締める時の手の力がスロット

ルに働いて、微妙な数値変化に少々惑わされますが、その為の専用工具もあるようです。

(この点は慣れでしょう。) 

もしも大きなばらつきがあるようなら空気漏れかも…インシュレーターや点火プラグ等の原因も

確かめます。 比較的新しいバイクでも意外と多いようです。(…経験済み)

 

【 補足&お返事メモ 更新日06/04/-- 】

工具店のバーゲンにて4連バキュームゲージを入手しました。別段、これまでの方法でも問題ありませんでしたけど、

やっぱしマニアックでかっちょ良かったので。(ばきばき!)(^^ゞ

強制開閉式のキャブはスロットルバルブの目視調整でもほとんど大丈夫という説もありますけど(逆に負圧式キャブはゲージが

必要でしょうけど)、やはり多少の違いは感じますし、他の問題箇所の検査・発見の為にもチェックは必要かと思います。

 

マフラー

最初のレストア終了の頃(80年代)にバイク店の店長さんの

お勧めで、わざわざ他店にあった中古品を取り寄せてくれた

JMCタルガ※の4−2−1集合(初期タイプ)です。

幾分トルク志向で上品な音質ですが、回す走りならば、やはり

グラスウール無しの方が良い感じです。

それでも結構静かな方ですし、回転数での音質変化もグ〜です。

焼け具合も綺麗で、デザイン的にも意外とスリムです。

歩道の段差も気になりませんし、工夫すればセンタースタンドも

装着できると思います。(止めの確保だけの問題です。)

さすがにキャブ等々を交換した現在は昔のダンストール風?に、

バッフルに10ミリ径で約15センチ長のパイプ3本をロウ付けで

埋めて抜けと消音を確保。これもかなり気に入っています。

(この仕様で車検もパスしました♪)

※JTC(城東工業株式会社)では?という御指摘を受けました

けど、JMC(城東モーターサイクルセンター)で良かったような?

う〜ん、大阪単車用品工業は…ハリケーンだっけ… (^_^;)

 

 

装着状態でのオイル交換は不可。

後期型はサイレンサーの管径が太くなったようです。

 

 ケイヒンCRキャブ29パイ

買ったのが92年頃で、装着して使える状態になったのは94年頃だったような…

購入直後、仕事の大きな変化に超多忙だったりで、調整の面倒そうなキャブは

後回しになり、その後もなんだかんだでダラダラと時間が経ってしまいました。

ま〜同じ強制開閉ですし、特に難しい問題は無い筈と高をくくっていたのですが、

いざ作業を始めてみると、も〜訳の分かんない状態でした。(笑)

(当初からバイク用とすら思えないデタラメサイズのジェット類が付いていました。)

初期セッティングはそこそこにして、中盤はニードルを重視するのがポイントです。

あえて(当時)FCR用とされていたニードルを使用しました。

新品での購入なら油面調整は御法度。

アルミのヒートガードはノーマルキャブの時に作った物です。坂道が延々と続く

場所での熱ダレ(パーコレーション)対策に効果がありました。

ゼファーのスロットルとノーマルのスイッチボックスを小改造して、ほんの少し

ハイスロになっています。(笑)

 

【 補足&お返事メモ 更新日05/10/30 】

>番手

ジェット類の番手について、どちらも似たような数値ですけど、ミクニはガソリン等の流量を表し、ケイヒンは穴の口径を表します。

流量は口径の二乗に比例するので、例えばケイヒンキャブで番手を1.2倍にすると実際の流量は1.44倍になる訳ですから、

ケイヒン製キャブのジェット交換はノーマル(VMキャブはミクニ製)の調整感覚よりも小さい間隔の番手で選ぶべきかもです。

ミクニでの「メインジェットを5番上げてみるか…」をケイヒンでやると、上げすぎてしまう場合もあるゾ…みたいな。

 

  

ハイカム

ヨシムラです。(90年代後半)

一応、ステージ1ならボルトオンで取り付けできます。

(カムのエッジとタペットホールのリップが僅かに接触する事があります。)

さすがにCRキャブだけの頃よりもトルクがグッと増した感じがしました。

(キャブセッティングは変更無し。)

これだけで排気音が、かなり変わりました。(笑)

 

  

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