昭和27年、大徳公民館が創立され、平成14年には50周年記念式典を挙行し、以来20年が経過しました。この間、東日本大震災や北陸新幹線金沢開業、新天皇陛下御即位、新型コロナウイルス感染拡大等多くの出来事がありました。こうした中、70周年の節目を迎えるにあたり、改めて創立当初から今日迄の歴代館長はじめ役職員の方々ならびに、関係された皆様に心から感謝申し上げます。
さて今日では、金沢駅から金沢港までの道路が開通し、県庁、外環状道路海側幹線、そして金沢港クルーズターミナルがあります。今では年間50隻超の豪華客船が寄港するなど、世界の金沢港と言っても過言ではなく、まさに金沢は日本海側のトップランナーになったと思います。
昭和55年3月、県議会議員であった金原博氏が駅西開発について議会質問されたのが事の始まりであります。半世紀近くかけて当地区を含めた西部副都心計画が実現されてゆきました。月日の経つのは早いもので人口は3万人近くと飛躍的に増加し、他に類を見ないような大きな変貌を遂げました。今ここに開発に関係された全ての方々に心からの敬意を表します。
公民館の役割は、幅広くあると思いますが、主たる役割は生涯にわたる学習の場の提供であります。それぞれが文化、芸能、運動等趣味を通して交流も深まり、知り合いも増え、コミュニティセンターとして大きな輪の中心になっていくのが目標です。
今年の元日には能登半島地震が発生し、あまりの被害の大きさに何から手をつけていいのか分からない状況に陥りました。今こそ、これまで以上に住民同士のふれあいを大切にし、防災意識を高め、さまざまな地域課題解決にも一丸となって対処すべきだと思います。
今後の課題としては<<次世代にいかに引き継ぐ>>かであり、<<後継者育成>>こそが喫緊の課題かと思います。地域の拠点である公民館を活用し、連帯感の強い地域に益々発展しますよう心から願っております。
結びに、この記念誌を発刊するにあたりご理解、ご協力いただきました多くの方々に心から感謝申し上げ、ご挨拶といたします。