若悩乱者頭破七分(にゃくのうらんしゃずはしちぶ) |
「若悩乱者頭破七分 有(う)供養者福過(ふっか)十号」 「若悩乱者頭破七分」とは正法(しょうぼう)誹謗(ひぼう)の罰(ばち)をいい、「有供養者福過十号」とは正法受持の功徳をいいます。 「若悩乱者頭破七分」は、妙楽大師の『法華文句(もんぐ)記(き)』に説かれた文(もん)で、「若(も)し悩乱する者は頭(こうべ)七分(しちぶ)に破 (わ)る」と読みます。これは法華経『陀羅尼品(だらにほん)』に、「若し我(わ)が咒(しゅ)に順ぜずして 説法者を悩乱せば 頭破れて七分に作(な) ること 阿梨樹(ありじゅ)の枝の如くならん」(新編法華経 五八〇n)と示される、法華経の行者を悩乱する者の頭を鬼子母神(きしもじん)・十羅刹女 (じゅうらせつにょ)が阿梨樹の枝のように破る、との誓いを釈(しゃく)した文です。 |