
捨閉閣抛
「捨てよ、閉じよ、閣[さしお]け、抛[なげう]て」を意味する。日本浄土宗の開祖・法然(源空)が著した『選択集』の趣意。
仏語。法然が選択集に、浄土門と正行をすすめて聖道門と雑行を否定した、その否定の用字(捨雑、閉定散門、閣聖道門、抛諸雑行等)をまとめたもの。
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浄土宗の
開祖
法然が、
阿弥陀仏
以外
の仏に対する功徳行を捨て、閉じ、自力を閣 (さしお) き、抛 (なげう) って念仏に帰せよと説いたもの。念仏以外の自力の修行を排撃
したものとして、
日蓮が浄土宗批判の標語とした。
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2 捨てることを修飾
していう語。
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「有難き道を—と捨つるはいかに」〈浮・
禁短気・二〉