1969年鈴鹿12時間耐久レース

1969年

鈴鹿12時間耐久レース HONDA R-1300
ホンダ最初の普通乗用車、ホンダ1300・99のエンジンを搭載したレーシングカーです。このエンジンはDDAC(二重空冷)方式と言われ、水冷式エンジンのウオータージャケット部分に水ではなく風を送り、シリンダ表面と両方で冷却する二重空冷方式のエンジンでした。当時のホンダF1 RA302にもこの冷却方式は採用されましたが、熱の問題で無理があったようです。このドライバーは松永喬ですが、終盤サニーと接触して車が炎上し、帰らぬ人となりました。



1969年

鈴鹿12時間耐久レース ポルシェカレラ6
なんか寂しい田舎道のように見えますが当時のヘアピンカーブです。前の赤い車はチュードルカレラ6で、白い車はデビュー戦のホンダR1300です。



1969年

鈴鹿12時間耐久レース ローラT70
ここもヘアピンカーブですが、先頭の車がタキレーシングからエントリーのローラT70です。大排気量車独特の低音の排気音が迫力ありましたが、なかなか気難しいエンジンでこの時も調子が悪く、早々にリタイヤしてしまいました。後ろのセダンは日産ワークスのブルーバードSSS(510)で、当時のツーリングカーはほとんどがリジットアクスルでしたがこの車は四輪独立懸架で、悪路にもめっぽう強く、ラリーでも大活躍し、サファリラリーでも優勝しています。



1969年

鈴鹿12時間耐久レース ダイハツP5
スプーンカーブを行くダイハツP5です。ダイハツと言えば現在はラリー車のAクラスというイメージがありますが、当時はコンパーノベルリーナという乗用車(お洒落なコンバチブルもありました)を生産しており、このようなプロトタイプカーを開発し、レースにも参戦していました。



1969年

鈴鹿12時間耐久レース ピット作業風景
これが昔のメインスタンド前で、ピットレーンを仕切るコンクリートウォールも無く、パイロンが目印に立っています。現在作業しているのはダイハツP5とホンダR1300です。コース手前側に白い丸がいくつも見えますが、これは当時耐久レースで多く採用されていたルマン式スタート(ドライバーがここから車に走り寄り、シートベルトを締め、エンジンをかけてスタートする方式)のドライバーの立つ位置です。





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