皆さんは「身土不二」とか「一物全体食」などという言葉を知っていますか?
初めて聞く方がほとんどだと思いますが、雰囲気からして漢方かな?と思って頂けることと思います。
実は、これは日本でも昔から親が子供に日常的に言ってきたことなのです。
その意味を簡単に書いてみましょう。
身土不二(しんどふに)
地のもの旬(季節)のものを食べなさい。
一物全体食(いちぶつぜんたいしょく)
頭からしっぽまで食べなさい。

 昔、お母さんがよく言ってましたね。

 でも、今は逆に「いつでも何でも食べられて幸せね。」と言います。
 本当にそうでしょうか。

 夏に採れるスイカ・メロン、昔貴重品だった南国のバナナ。どこそこから直送の…

 これらは熱のこもった身体を冷やすためのものです。

 それを、冬に食べるなんて…
 逆に、冬の野菜や北国のものは身体を暖めるものが多いですよね。

 昔、日本人は四つ足と敬遠されていた牛肉や豚肉も明治維新後に食べるようになり、高度経済成長後消費は加速して増えて(そのためアマゾンや東南アジアの森林が伐採され放牧場になり、地球温暖化に拍車をかけています)いきました。

 大昔から肉を食べ慣れていた欧米人と違い日本人の肉の食べ方は、と言うとヒレ・バラ・ロースがほとんどで、あとはホルモン(大阪弁で捨てる物)として捨てていました(私はホルモン系が好きですが)。魚にしても、昔は捨てるところがないと言ってブリカマやあら炊きなど、色々な料理で頭からしっぽまで食べていたのに、今ではトロだ赤身だと言って半分近く捨てています。

 これではとてももったいないし、バランスも悪いのです。

 一つの物を丸ごと食べる!(全部を一度に食べなくても良い)これが、バランスの良い食事の原点だと思います。

 以前(1990年前後)、アメリカで流行ったビタミン剤も、今ではほとんど売れなくなってしまったそうです。化学合成品はもちろん、無農薬有機栽培の***から作りました…と言うビタミン剤もです。
 これは、その「一物全体食」ではなく単にバランスの悪い食品だからではないでしょうか。
しかし、日本人は遅ればせながらビタミン剤を取り憑かれたように食べる人が増えてきています。

 さあ、本題に入りましょう。
 現在、日本の死因第一位の癌ですが、日本はいまだに化学療法が主流で、抗ガン剤・コバルト・モルヒネ等々…昔、自然界に無かったものでなってしまった癌に対して、自然界に無かったもので治そうとする無理な事を一生懸命やっています。結果は…

 日本より医療技術の発達しているアメリカでは1990年に、アメリカ国立ガン研究所を中心に「デザイナーフーズプログラム」がスタートしました。
 「デザイナーフーズプログラム」とは、それまで癌予防研究の主流だった合成ビタミン剤や科学的な方法と違い、野菜や果物を中心としたいわゆる天然食品に着目し、それらの中からガン抑制効果のあるものを見つけ出そうという考え方のことです。

細かいことは解りませんし言いませんが、下の図を見てください。

書物によっては
「癌抑制効果の高い食品」となっています。

 これが、アメリカの結論です。見慣れた食品がたくさんありますね。もちろんこれだけではありませんし、ちょっと見慣れないものもあります。癌はまずこれで予防!かかったとしてもこれです。

 椎茸なども制癌作用が強い!との研究結果が出てますし、キノコ類の中に含まれる「キトサン」(キチンキトサンではない)が日本人の癌の原因の多くを占めるダイオキシンをはじめとする有害化学物質を分解・排泄することが解りました。また、最上位に位置する大豆(遺伝子組み替え食品は別。ヨーロッパでは生産禁止)は発酵させると(納豆)栄養価は数倍から十数倍に跳ね上がることが解っています。最近、日本で開発された、キャベツの発酵エキスも健康新聞などを賑わしています。

 しかし、この「デザイナーフーズ」もアメリカでは中学・高校で教育の中に取り入れられていて、子供達でも当たり前に知っています。

 私は、どこで間違ったのか解らない日本の教育を根本的に見直す必要があるのではないかと思います。


推薦図書

森の星トップページへ健康トップページへ