お仏壇に花はつきものですが、
花をお供えしているんだと思っている方が多いように思います。
ではいったい誰にお花をお供えしているのかといえば、
阿弥陀様にと答えが返ってきそうです。
それでは阿弥陀様に供えた花なら、
何故きれいなほうを阿弥陀様の方に向けないのでしょうか。
いつも御本尊に背を向けているのは、
考えてみればおかしいじゃないかと疑問を抱いた人もいるようです。
それはわたし達が仏壇に花をお供えしているんだと思っているためです。
お仏壇に花を供えるというのでは無く、
正しくはお仏壇に花を立てるといいます。
何故ならお仏壇のお花は阿弥陀様にお見せするものではなく、
仏花を美しく飾ることによって、
仏国土のこの上も無い美しさをわたし達にいただけるようにと立てるのです。
ですから、
お仏壇の花はきれいならばどんな花でも良いというわけではありません。
聞くところによりますと、
仏花は三つにことに注意するようにといわれています。
一つは毒のある花はいけないということです。
キョウチクトウなどがそれにあたります。
二つ目は絡みつくようなつるをもった花も仏花には適しません。
それから三つ目には、
突き刺さるようなとげのある花も遠慮したほうがいいと言われています。
バラとかボケも花がそうです。
仏花は仏国土の美しさを表現しているのですから、
毒のある花、つるのある花、とげのある花は立てないように注意しましょう。
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