エビネの植え替え
注意事項
 1 作業は、ウイルス病の感染に注意が必要です。
 2 新芽や根を傷めないように注意します。
 3 一鉢の当年の芽が3本となっていれば株分けをした方よく、大鉢で大株を作ろうとしても
  作落ちがあり、また、風通しが悪くなリウイルス病の発生が高まります。
  寄せ植えについても、風通しが悪くなりウイルス病の発生が高まります。
 4 古いバルブが腐っていたり、腐りかけていれば切り離し、また、根腐れがあれば切り取り
  傷口に殺菌剤を塗布する等必要な措置をします。

植え替え時期
 夏場を除いて、いつでも植え替えをすることができます。
 新芽のことを考えれば秋ですが、花の終了時と6月も一般的な植え替え時期かと思います。

一鉢の株数
 一鉢の株数は一株が基本です。秋に作業をする場合、前年の葉が枯れずに残っておれば
切らずにそのまま植えます。

植え込み位置

 1 バルブは、用土に軽く隠れる程度でよく、深く植えないようにします。
   また、葉が斜めになってもよいので、新芽が下へ潜り込まないようにバルブの向き等を
  考えて植えます。
 2 バルブの位置は鉢の中央からはずし、新芽が中央方向に向くようにして植えます。
 3 エビネの根は、広げて植えます。
 
4 バルブの下の空間ば厳禁です。
    クリプトモス植えは、固めの団子を作ってバルブの下にあてがえます。
    赤ボラ石植え等の用土の場合は、空間ができやすく割箸などで土を突きながら慎重に
    する必要があります。

根腐れ防止剤

 
硬質赤玉、硬質鹿沼、赤ボラ石等の植え替えには新しい用土を使用しますが、その際、
「根腐れ防止剤」を用土に混ぜるか、又は用土の上のほぼ全面に根腐れ防止剤を敷きます。

葉だれ防止リンク
 ニオイエビネ以外は、冬眠時期になると葉が垂れてきますが、時期やエビネの種類に関係
なく風等で葉が折れたり、他のエビネの葉と接触しないように市販の葉だれ防止用リンクを
使用するか、盆栽に使用する園芸用針金でリンクを作って使用します。
   

水やり

 植え替えが終了したならば、鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりと与え、安定するまで
日光に当てないようにします。

肥料
 
植え替え時は、緩効肥料の「マグァンプK」を用土に混ぜ込みますが、
他の肥料は、植え替え後一週間位してから与えます。

活力剤
 植え替えでエビネも弱りますので、植え替えに際して活力剤を与えた方がよいかと思います。