エビネの用土と鉢
エビネの用土
エビネは、どのような用土でも育ちます。
一般的には、硬質赤玉(中粒) 硬質鹿沼(中粒) 日向土又は軽石等(中粒)のブレンド
かと思いますが、エビネの種類や栽培環境、管理方法等によって、その割合も異なります。
また、ベラボンやバーグ、腐葉土等を5%程度や活性炭を少量混ぜるのもよいかと思い
ます。 (用土は、水洗いで微塵を取り除いてから使用します。)
私自身は赤玉、鹿沼、軽石に始まり、杉皮のクリプトモス植え、赤ボラ植えと変わりました
が、現在は、再びクリプトモス植えにしております。
● クリプトモス植えは、クリプトモスのMサイズに日向土の中粒を1割程度をブレンドとし
ておりますが、先に日向土を水洗いして微塵を取り除きクリプトモスに混ぜます。
* 次に、水を加え一晩以上置いて全体に水が十分に浸み込ませます。
* クリプトモスが少量の場合は、手でかき混ぜてからでも使用できます。
* バルブの下に空間ができないように、固めの団子を作ってバルブの下にあてがえ
ます。
( 全体的にクリプトモスと日向土が均等に混ざっており、水も十分に浸み込んで
いることが重要かと。)
● 赤ボラは、「YKの赤ボラ石」90%+日光砂(中粒・超硬質鹿沼)又は硬質鹿沼10%
=100%とし、更にベラボン5%をブレンドしております。
* 赤ボラ石の割合は3.5号鉢で中粒(3号)80%+小粒(4号)20%のブレンド
を使用し、4号以上の鉢は中粒(3号)を85〜90%+小粒(4号)15〜10%
としております。
* 小苗は赤ボラ石などの上にスーパーKを軽く一握りの半分程度を全般的に乗せて
鉢を床でトントンとたたいて用度の中に入れております。
* 一番上には水苔を敷きますが、新しい根が伸びてくる夏場前には水苔を取り除き
ます。
どのような用土を使用しても、その用土の排水性、保水性、通気性と水やりとの関係が一番
重要かと思います。
なお、用土は2〜3年で新しい用土に交換し、古い用土は使わないようにします。
水苔植え
小苗、根の少ない苗、元気のない苗などは3号若しくは3.5号のプラ鉢で水苔植えに
して
育てます。 (小苗等は、クリプトモス植えでも可)
なお、水苔は1年に1回、新しい水苔に交換します。
エビネの鉢
エビネの根に対して鉢が大きすぎると水分の関係で成長が悪く、根が多くある大株を除き小
さめの鉢で育てた方が成長が早いです。
大鉢植え等色々な植え方がありますが、成木の場合、鉢は4号から6号の深鉢かと思います。
私自身、素焼き鉢を使用していたこともありますが、現在はプラ鉢を使用し開花株は主に
4.5号と5号鉢を使用しております。
開花時にエビネを玄関等に飾るのであれば割高ですが、見た目にも綺麗なエビネ鉢や化粧
鉢を使用するのもよいと思います。
なお、一度使用した鉢は、ウイルス病の感染防止のためにエビネ栽培には再使用をしないの
が基本ですが、鍋で沸騰消毒(ウイルスは97度で死滅)をすれば再使用することができます。