1.ある日、ぼくは、73歳の一人暮らしのおばあさんの家に訪問に行ったんだ。
そしたら、ばあさんは、いろんな臭いがするから、何とかして欲しいと訴えて
いた。ばあさんの指摘する場所をどれだけ臭いを嗅いでも、臭わない。
(これは、幻臭だな・・・・)ってわかった。でも、その後、床から、臭い
がするって、言い始めた。このばあさんは、ぼけは無い。そして、
「最近、家の中で、生木が裂ける音がする」って言い出した。
この道に、詳しい貴女なら、わかるでしょう。
そうです。これは、ラップ音のことでしょう。
(心霊現象が起こるとき、このような現象が起きます。)
どうでしょう。単純に精神障害の疑いがあるのか。それとも、ほんとうに
このばあさんには、臭いが感じるのでしょうか?この世界では感じない臭いが・・
2.入院しているおじいさんが、よく、言ってました。「死んだ、弟が迎えにきてる」
これは、幻覚だったのでしょうか。もちろん、何処にも居ません。
「じいちゃん。何バカなこといってんだよ。」って、言っても、「いや、本当だ」
日曜日の昼に、あんまりくだらないことを笑って言ってるので、しょーがないな。
そう、言って、家族みんなで笑ったものです。でも、何故か、じいさんの目が、
悲しそうだったことを覚えています。
その日の夜でした。祖父が亡くなったのは・・・・・
3.私の大学時代の頃の話です。(12年前)
演劇関係のサークルに所属している女の子が、
こんな話をしていました。日○機の墜落した場所の近くの民宿で合宿をして
いた時のことです。
夜中にあんまり外が騒がしいので、目が覚めたそうです。何人もの人間が、
山を登って来ている足音がしたそうです「ザクザクザク。」外は、土砂降り
の雨でした。一瞬、彼女は、一番考えたく 無いことを想像しました。しかし、
どうしても、そっちの方向に考えをもっていきたくなかったそうです。
何故なら、恐怖で、気が狂いそうだったからだそうです。
もちろん、そもそもサークルのメンバーはこの場所が何処に近いかはみんな
知っていました。しかし、誰一人として、そのことを口にするものはいなかっ
たそうです。
だから、彼女も、『夜中にみんな山登りに来たんだろう』って、思うように
したそうです。周りのメンバーをみても、一日中練習をしていたせいか、寝息
一つ立てず、寝ています。
朝になり、どうしても彼女は聞かずにおれず、みんなに聞いたそうです。昨夜
の出来事について・・・・・・・・・・・・
結果は・・・・・全員が聞いていたそうです。しかし、誰も、恐怖と認めたく
ない心理状態から、静かに寝たふりを決め込んでいたそうです。
帰る日になって、迎えのバスの運転手に聞いてみましたが、そんな集団が夜中
に来た筈は無いとのことでした。
4.ステンレスの墓の話
墓と言えば、御影石、でも、○○製鉄製の墓があるらしい・・・・・
値段は半額くらいで、見た目は石と変わらないらしい。
ある日、息子さんが寝ていたら、夢枕に死んだ母が立ったらしい。
毎晩立つので、兄妹で集まり、墓の建て直しでもして欲しいのでない
かとのことで、兄妹が集まって、墓を立て直すことにした。
しかし、墓石は、ちょっとすると百万円を超えるらしく、金策がつか
ない。それで、値段は半額だが外見は変わらないと言うことで、
ステンレスの墓を購入することとした。
これで、母も安心だろうと、思ったが、今度は毎晩毎晩、恨めしそうに
夢枕に母が立つ。それだけでなく、強烈な金縛り、そして「苦しい苦しい」
と訴えるのである。
気味悪くなって、有名な霊媒師に相談することとした。有名な霊媒師
である婆さんは、招霊を行った。すると・・・・・
「苦しい苦しい、息が出来ない、」とのたうち回っている。一同、あまりに
派手な婆さんのパフォーマンスに、度肝を抜かれたらしい。
婆さんが言うには、御影石でないと、息が出来なくなるらしい。ステンレス
だと、密閉されているからだそうだ。(霊は、呼吸する!?)
仕方がないので、お金を出し合い、御影石に変えたら、それから、ぱったり
と夢枕に立たなくなったらしい。
5.学生時代のことです。とても仲の良い友人がいました。彼は、北海道出身で
夏休み北海道へ、バイクで帰省するとのことでした。
私は、いつもの通り、夜中まで、ラジオの深夜放送を聴きながら、眠りにつきま
した。ところが、何となく、身体が重いので、起きようとしたら、全く身体が動きませ
ん。金縛りか?と、重い、何気なく天井をみたら、ぐるぐる天井が蠢いているでは
ありませんか。
少し、怖くなってきましたが、なんとか、身体をゆすりつづけ、金縛りを解こうと
思い、10分程度格闘していたら、パッと、身体がかるくなりました。
「ああ、助かった」と思い、部屋の明かりをつけ、時計をみると、午前2:00過ぎ
でした。その時、
キーンという、音がして、いきなりラジオが、鳴り出したのです。
タイマーで、消えているはずなのに・・・・・・多分、ラジオの調子がわるいのだろう。
そう、思い、なんとなく、流れてくる放送を聞いていました。
ボーっとしている頭に入ってきたのは、ニュースのようでした。アナウンサーが
淡々と何か読み上げています。
「・・・・・・・午前2:00頃、大学生○○さんが、バイク事故で・・・・・・病院に運ばれ
ましたが、全身を強く打って、亡くなりました」
えっ!! その名は、私の友人でした。想像するに、北海道へ向かう途中の事故
のようです。しかし、私の頭は混乱しました。ほんとかよ?マジい?っという感じで
す。
呆然としながら、思い至り、彼の実家へ、連絡しました。親戚の方が、びっくりした声
で・・・・「もう、ご存じでしたか。警察が来たのは、さっきのことです。○○は、病院に今、
運ばれたところです。大変、危ない状況だと聞いてます」
はあ?今、運ばれた?どうして?ニュースは、さっき、流れていたぜ。そんな、こんな
リアルタイムで流れるほど、情報の伝達は、早いのか?しかし、死んだって言ってたな。
翌朝、彼が亡くなった事を聞きました。病院に運ばれたときには、すでに、亡くなって
いたそうです。私は、新聞で、昨夜の番組表を見ましたが、そんな、ニュース番組は、
その時間帯には、なかった。もちろん、放送局にも確認しましたが、放送していないと
のこと。あの、放送は、一体・・・・・・・・・金縛り、突然鳴り出したラジオ、そして有るはず
のない番組、私は、彼が、何かを伝えたかったことを、悟りました。