何と今ごろワード・プロセッサーを買った。
何をもって今ごろ!、と思われるだろうが実は以前から欲しかった。
なぜに!?というと、我がパソコンはデスクトップであり、当然動かせない。
また通信はケーブルのため線でつながっている。
実に小さい我が家は一階にふた部屋しかなく、その内ひと部屋に置いているわけだが、夜は嫁さんの寝室となる。
たとえば夜中に帰り、ちょっと書き留めて置きたいときなど使いたいが当然遠慮してしまう。
こんな時持ち運びできるワープロでもあれば、たまに自分の部屋で、また居間の座卓でゆっくり、と思ったりする訳である。
じゃあ別にもう一台ノートパソコンを買い、ランで・・・と言われそうだが、そこまで必要としない。
ちょっとした手帳がわりでいいのである。
ところでワープロと言えば、我が家に一台あるといえばあるのである。
ただおそろしく古いものだ。25〜6年前に買ったと思う。何といってもモニターはたったの一行、
16文字しかない(見れない)。それでも昔は、これは重宝、重宝。
と、たまたま縁があり、そのワープロで地元の月刊誌に毎月書いていたし、結構お世話になったのであるが、さすがに今時ちょっと使う気にはなれない。
さて今回購入、といってもとうに製作などしているはずもなく(ま、あったとしても新機種など買わないが)、まあシャレで安くないかな?と思い、
例の中古ショップ「ハード・オフ」へのぞきに行ったところ、あったあった。
それもニッキュッパ、2980円とある。
値段は実に理想的である。ほとんどがジャンク商品と言ってもいいような値段であるが、
その値段の下へ<特に異常は認められませんでした>とあり、またその下に<返品お断り>とある。
おまけにごついナイロンでこん包されており、テストはできない。
まぁこっちは文字が打てて、印刷出来ればいいのだ。もちろん白黒で十分だ。
一切説明書もなく、当然保証書などあるわけがない。あるのは付属の電源コードだけである。
ある意味、いさぎよい、といえる。うん!。
参考の為に機種は<シャープの(書院)>である。
とにかく購入。3000円払い、お釣りを200円もらう。
家に帰り早速電源を入れてみる。
見事に付いた。まずは例のモニターは17行、じゅうぶんだ。
いつごろの物だろうとひっくり返したりして見たところ1997年製のようだ。12年前の物ということになる。
いつまであったのか知らないが、ワープロとしては後期の物だろう。
さして使っていなかったのか結構キレイにしている。
文章を打ってみる。
キーボードのタッチも良いよい。が、色々不便なところはある。
たとえば学習機能はあるようだが、一度電源を切ると完全に、律義に、しっかり忘れている。
また変換を一度決定すると、もう修成は効かない(打ち直すしかない)。
ローマ字打ちで「ん」は通常N二回打ちだろうが、二回打つと「んん」となる。
ようするに一回でいいらしい。(確かに二回打つ必要があるのか?)
またやる気がないのか、知らないのか漢字変換をしてくれないのも、ままある。
が、上記したように過去に、もっ〜と古いタイプを使っていたので、そんなには気にならない。
極めつけは打った文章は一切記憶する気がないらしく、電源を切ると全て消えて無くなる。
残したければフロッピー・ディスクで保存せよ、ということらしい。
そのフロッピー保存を除き、一度に3万字は書けるようである。以前の物は2ページ(2千字程度)しか書けなかったのですごい進歩である。
ただ今あるかはともかく、辞書登録ソフトとか、はがきソフトとか、イラストソフト、その他諸々専用ソフトがあったようである。
印刷は当然リボンタイプであるが、今ごろ専用リボンがあるとも思えないので、感熱紙を買って来なければならない。
フロッピー・ディスクも含め近くの大手家電ヤマダ電機へ行ってきた。
フロッピーディスクは隅のほうへ申し訳程度にあった。3枚入り150円現品限り、とあった。
感熱紙はもう置いていないらしい。
「文房具屋さんならあるかも知れません」という店員の言葉に家へ帰り、ジム用品の基地(キチ)と言う意味からきたのか、
その名も「ジムキチ」という文房具屋さんへ電話してみると「ありますよう」という事なので行ってみると、隅っこに遠慮がちにあった。
また家へ帰り、また何がしの文章を打ちフロッピー・ディスクへ保存、しっかり記録してくれる。
そして感熱紙で印刷してみる。ヨシヨシだ。手作業というか、一枚づつしか印刷出来ないのも良い。
妙にアナログ的?、で気に入ってしまった。
それにしても今ごろだれにも使ってもらえないワープロ。とはいえ立派な電子機器、それがニッキュッパとは何とも寂しい気がする。
世のあちこちの押し入れに静かに眠っていることだろう。
もっと古い、モニターが一行しかない我が家にず〜とあるワープロ。
仮に下取り(中古屋へ)だしたとすると、たぶん「100円」。売り値、ジャンク・コーナーで「500円」といったところか・・・。
いや!、もしかして骨とう品としてすごい値が?。
ないだろうなあ〜・・・・・。
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ということで、今回はこのワープロで書き、感熱紙にてプリントアウト。
そして本HPに打ち込んだものであります。
たまには無駄なことも、面白いものです。