“絆”ウォッチング・・・・松ヶ枝消防分団
 金沢市にはかって永年の伝統と歴史を持ち水火消防の任に当たる“消防組”が存在したが、戦時を背景に昭和4,5年ごろから民間防空団体として“防護団”が決断された。ところが双方の活動が重複することによる現場の混乱がたびたび発生したため、これを回避するために昭和14年、新しい組織として市内3警察署管内にそれぞれ警防団が結団されることになった。そのうちの一つである金沢第2警防団(玉川署管内)が今日の金沢市第2消防団の基である。
しかし、昭和20年8月の終戦により戦時下として必要だった任務が不要となり、昭和22年の消防団令の交付を受けて、『郷土愛護の精神を以て社会の災厄を防止することを目的とし、水火災の予防、警戒及び防圧、水火災の際の救護並びにその他の非常災害等の場合における警戒及び救護に従事する(消防団令第1条)』“消防団”として新たに出発した。
 私たちの松ヶ枝地区の消防組織は消防組時代からすでに一翼を担っており、その歴史は現“金沢第2消防団・松ヶ枝消防分団にまで受け継がれています。※《平成12年発行・金沢市第2消防団史・・・伝統の勇みの誉れ、隈なき加賀とび達の軌跡》より抜粋
 松ヶ枝分団は当初は市姫神社横に機械器具置き場を設置していたが、昭和28年に現在の十間町に移転された。その後の平成5年には松ヶ枝消防会館として新築され、鉄筋2階建ての建物内には車庫のみならず、事務室、会議室、はしご訓練場等も配置された。
また、松ヶ枝分団の初代分団長は興川八郎氏が務め、現在の金子次朗第10代分団長へと受け継がれています。
 今回は町会連合会・笹井錬造会長ならびに公民館役員数名による「消防分団のありのままの姿をぜひ地域の皆様に紹介してほしい。」との依頼を受けての取材となりましたが、動画形式でのレポートをぜひご覧になってください。
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