新生会
新生会は旧中欠原と旧新坂町の町会名で終戦(昭和20年8月)以前からの古い町会である。
現在、新生会を構成する地番は石引2丁目15番、25番から28番、石引4丁目8番、本多町12番、15番である。
この新生会の位置を地理的に云えば小立野台地の西部の崖地帯でそれを下ると笠舞や本多町の犀川の河岸段丘となる。
新生会を構成する旧町名の1町、旧中欠原町について云えば明治初年すでに欠原町、中坂町、嫁坂町、瑞光寺門前の合計51軒で中欠原町が誕生した。(加賀藩資料)また、新坂町も元禄9年(1696)の金沢町名書の中に地子町の1町として笠舞新坂町の名で記載されている。
明治に入り同4年(1871)新坂町として新発足した。こうした伝統のある旧中欠原と新坂町で戦前から新生会の町会があったのであるが、その母体である中欠原町と新坂町が昭和39年(1964)の住居表示の改正で、石引2丁目、同4丁目、本多町2丁目と云う大きな街区の中に吸収され、その伝統が喪失したことは残念なことであった。