オープンして2年が過ぎ、町の真ん中に昔から存在していたかのようにどっしりとたたずんでいます。
雪でまっ白だった美術館の周りも雪が解けるとあっという間に緑色の芝生になり、せみやトンボやバッタが飛び交う暑い夏になり、緑の芝生も一段と色が濃くなり、もうすぐ夏も終わりだよと秋の風が吹き、落ち葉の舞う季節を過ぎるとその緑が淡くなり、雪の降るころにはまた黄色い芝生に変わりました。
毎日、美術館の周りを季節を感じながら通っていると、いろんな人間の手がかかっているに気がつきます。
周りの芝生の緑を維持するために新しい芝を植えたり、肥料をまいたり、伸びすぎた芝生を刈った日は草のいい匂いがあたりに立ち込め、今年は雨が少なかったのでスプリンクラーで水まきをしたりと、大勢の人の手で維持されています。
もともとあった木をもう一度植えなおしている大きな木が多いので、夏場の夕方は水を欠かさず大雨が降ったかのように水を根元に与えていたり、ごみはもちろん、落ち葉は一枚一枚手で拾って芝生以外は何も落ちていなくて、子供たちが裸足走り回っも大丈夫なようにメンテナンスも万全です。
全面が丸く大きなガラスなのでガラス拭きはどうしているのだろうと思っていたら、それも人の手で一枚一枚丁寧に拭いているのを見かけました。
道路の反対側の元県警本部や県庁跡地が整備され、殺風景なコンクリートの建物ばかりの町中から、兼六園と金沢城の遠い昔から広がる緑とが一体になって町の中心が自然いっぱいの森の中の公園に変わりつつあります。
まん丸の建物なので始まりと終わりの境目がありません。中央のステンレス製のオブジェはさてなんでしょう。



兼六園からの坂道を降りてきたところからの眺めです。



豆粒みたいなオブジェは椅子にもなります。座り心地はかなりいいですよ。



地下を通って遠く離れた場所にある同じ形の物と会話が出来る糸電話みたいなものです。
                                                   













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