詩 U

魚釣りをする少年は幸せだ


海の陽を浴びて生きている


そう 生きようとして待ち続けている


いくつもの流れ落ちる悲しみや


漂う嘘を


まのあたりにしようとも


たったひとつの 嬉しさに抱かれたいと


くすぐるように


君の罪は僕の罪だと 囁かれようとも・・・


少年の眼は夕日に染まる


海の色により


その一日が救われる